評価・分析・解析部会 第14回部会集会・特別講演会開催のご案内 テーマ「流れ分析法による化学分析の自動化・高精度化」
第168回秋季講演大会中に、評価・分析・解析部会の部会集会にて特別講演会を開催いたします。部会関係者の方々お誘い合せの上、多数ご出席くださいますようご案内いたします。 1. 日時: 2014年9月25日(木) 16:00~17:00 (内 講演は50分程度) 2. 場所: 第168回秋季講演大会 第18会場 (名古屋大学・東山キャンパス IB電子情報館 中棟1階 IB011講義室) 3. 特別講演会1) 講師: 手嶋 紀雄 教授(愛知工業大学 工学部 応用化学科) 2) 講演概要: 「流れ分析法による化学分析の自動化・高精度化」 フローインジェクション分析(Flow Injection Analysis, FIA)は,1975年に提唱されて以来,シーケンシャルインジェクション分析(Sequential Injection Analysis, SIA),ビーズインジェクション分析(Bead Injection Analysis, BIA)へと発展を遂げた。これらを源として,流れを利用する新しい分析技術が次々と提案されている。例えば,複数のソレノイドバルブを用いて流れを制御するマルチコミュテーションFIA(Multicommutation Flow Injection Analysis, MCFIA),マルチシリンジFIA(Multisyringe Flow Injection Analysis, MSFIA),オールインジェクション分析(All Injection Analysis, AIA),マルチポンピングFIA(Multipumping Flow Injection Analysis, MPFIA)などである。演者らは同時注入迅速混合フロー分析(Simultaneous Injection Effective Mixing Flow Analysis, SIEMA)を提案している。これらの分析法は,包括的に流れ分析法(Flow Analysis)と呼ばれる。 ここで,適切な分析化学反応をこれらの流れ分析システムに導入することにより,化学分析の自動化が達成され,また反応条件は精密に制御されるため,併行精度が向上する。 本講演では,流れ分析法の原理と開発経緯について述べたのち,流れ分析の応用例として,SIEMAによるパラジウムの吸光光度法,及びFIAによる呼気アセトンの定量法について紹介する。
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