シンポジウム「鉄鋼分析における技術基盤の再構築を指向した統合型データベース開発」 (研究会Ⅱ「鉄鋼分析における技術基盤の再構築を指向した統合型データベース開発」最終報告会)開催案内
我が国の鉄鋼製造技術は高度な要素技術に支えられ,世界でもトップレベルを保持し続けている。近年,熟練技術者の退職に伴う技術力の低下が懸念されており,鉄鋼業に留まらず多くの製造業界において高度な熟練技術の継承が重要な課題となっている。鉄鋼の分析技術は高度な鉄鋼製造技術の一翼を担っている。その中でも化学分析法は分析値の“精確さ”を保証するための重要な手段と位置づけられる。化学分析法は高度な技術の上に成り立つ分析法であり,確実な技術継承が望まれている。本研究会では,日本の鉄鋼分析技術の維持・継承に資するために,鉄鋼化学分析の技術基盤の再構築を目指し,言語と視覚情報を統合した新しいタイプの分析技術に関するデータベースを開発してきた。本シンポジウムでは,平成23年4月から26年9月にわたる研究会の最終報告会として,得られた成果を報告するものである。 1.日時:2014年9月25日(木)13:30~16:00 2.場所:第168回秋季講演大会第18会場 (名古屋大学・東山キャンパス IB電子情報館 中棟1階 IB011講義室) 3.プログラム: 13:30 -13:40 研究会主査 挨拶 座長 貝原巳樹雄 (一関高専) 13:40 – 13:55 JIS記載の鉄鋼分析における注意点及び問題点の検証 東北大 ○芦野哲也,椛沢祐輔,清水真人,永井満家,高田九二雄 13:55 – 14:10 鉄鋼中クロムの定量法と滴定分析における色彩情報の活用 山形大 ○遠藤昌敏,細川佳佑 14:10 – 14:25 ニッケルおよびモリブデン重量法における精確さ向上のための条件検討 宇都宮大 ○上原伸夫 14:25– 14:35 標準規格からみた鉄鋼分析の前処理 都産研 ○上本道久 座長 小熊幸一 (千葉大) 14:50 – 15:05 動画を中心とした実験技術教材の開発 千葉工大 ○谷合哲行 15:05 – 15:20 熟練技能者へのブレインコピーインタビューとその考察 一関高専1,千葉工大2,産総研3 ○貝原巳樹雄1,谷合哲行2,津越敬寿3 15:20 – 15:30 JISの読み方 -JIS Z 8301に基づいて- 産総研 ○津越敬寿 15:30 – 15:45 鉄及び鋼中のりん定量方法の映像化とFIA技術の応用 愛知工大 ○手嶋紀雄,葛谷真美,柘植政宏,神谷修平,酒井忠雄 15:45 – 16:00 総合討論 4.参加費:無料 5.事前申し込み:不要 ※資料(講演概要)は当日会場で配布 ※シンポジウムのみに参加する場合,鉄鋼協会受付にお立ち寄りいただく必要はありませんので,直接シンポジウム会場へお越し下さい。 6.問い合わせ先:上原伸夫 宇都宮大学 TEL.028-689-6166,E-mail. ueharan@cc.utsunomiya-u.ac.jp |