現在、「エネルギー転換」、あるいは「エネルギー革命」と言うキーワードが盛んに使われています。シェールガスなど非在来型エネルギー供給によってエネルギーの流れが大きく変わりつつあること、地球温暖化問題、原発依存への不安を背景にクリーンで使いやすいエネルギーへの転換を求める動きが活発化していることがその背景にあると思われます。米国においてはシェールガスの供給増が米国内の石油化学、鉄鋼などの素材産業に活力を与え、エネルギー価格も変化しつつあります。資源、エネルギー、環境と密接に関わり、エネルギー多消費産業である鉄鋼においても、これらの動きは見逃せません。天然ガスはクリーンエネルギー源として、また鉄鋼では還元材用の水素源としての利用拡大の可能性もあります。鉄鋼プロセスはその製造過程で水素も副生しています。今回は鉄鋼の中核でもある製銑プロセスにおいて、今後のエネルギー動向を踏まえ、プロセスの変革の可能性、鉄鋼プロセスでの水素系還元材の利用拡大、またエネルギー革命の中で鉄鋼プロセスはどうあるべきかについて各分野の識者にご講演して頂き、鉄鋼の将来像を議論すべく企画しました。
1.日 時: | 2014年9月24日(水)10:00~17:00 | 2.場 所: | 第168回秋季講演大会 第5会場 (名古屋大学東山キャンパス IB電子情報館 中棟1階IB015教室) |
3.プログラム |
| 座長:有山達郎(東北大)、副座長:宇治澤 優(新日鐵住金)、野内泰平(JFEスチール) |
| 10:00-10:20 | 背景説明「エネルギー革命と鉄鋼」 |
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| 東北大名誉教授 有山達郎 |
| 10:20-11:00 | 「非在来型エネルギーによって何が変わるか」
―至近のシェールガスなどエネルギー動向の変化と将来― |
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| (財)エネルギー総合工学研究所理事 小野崎正樹 |
| 11:00-11:40 | 「水素供給プロセスの最新像」
―水素製造、輸送、貯蔵の最新動向と新しい製造技術― |
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| 東京農工大教授 亀山秀雄 |
| 12:40-13:20 | 「シェールガスで浮上する還元鉄を利用した鉄鋼製造プロセス」 |
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| (株)神戸製鋼所 田中英年 |
| 13:20-14:00 | 「水素利用による高速還元の展望と課題」 |
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| 大阪大准教授 小野英樹 |
| 14:00-14:40 | 「製鉄所のハイブリット化イノベーション」
-鉄鋼製造に伴う社会へのエネルギー供給- |
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| 岡山県立大教授 中川二彦 |
| 14:50-15:30 | 「資源・エネルギー対応強化を目指した将来製銑プロセス」 |
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| JFEスチール(株) 野内泰平 |
| 15:30-16:10 | "A study on the hydrogen reduction of iron ore in a fluidized bed" -韓国のプロジェクト紹介- |
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| POSCO研究所 S.M.Kim部長 |
| 16:10-16:50 | 「鉄鋼における水素利用の追及-COURSE50-」 |
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| 新日鐵住金(株) 宇治澤 優 |
| 16:50-17:00 | 閉会挨拶 |
4.参加費: | 1,000円 | 5.参加申込み: | 当日会場で受付いたします。 |
問合せ先:東北大学名誉教授 有山達郎
E-mail : ariyama@tagen.tohoku.ac.jp |
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