近年の高度化した鉄鋼材料は非常に複雑な組織で構築されています。このような鉄鋼材料の諸特性を理解する上で、組織の三次元情報の重要性が増しています。鉄鋼材料のさらなる高性能化および信頼性の向上には3D4D解析やそれを元にした物性解析が必要不可欠ですが、これらの連携が遅れています。本「鉄鋼ゲノムの解明」フォーラムでは3D4D金属組織の要素の抽出およびデータの共有(デジタルアーカイブ化)について検討してきました。また、蓄えたデータをどの様に活用するかについても議論してきました。今春に開かれます本シンポジウムでは今までの議論について報告および討論を行います。
今回のシンポジウムは本フォーラムの最終報告であると同時に次期研究会「鉄鋼インフォマティクス」への引き継ぎでもあります。また今回のシンポジウムは参加費無料で、フォーラムのメンバー以外の方にも公開しております。ご興味のある方は是非ご参加ください。
1. 日時: | 2014年3月22日(土)9:00~17:00 |
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| 2. 場所: | 第167回春季講演大会 第14会場 (東京工業大学 大岡山キャンパス 西3号館3階W331教室) |
3. プログラム |
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| 09:00~09:05 | 開会の挨拶 |
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| 鉄鋼ゲノムの解明フォーラム座長 森戸茂一(島根大) |
| 座長: 森戸茂一(島根大) |
| 基調講演 |
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| 09:05~09:50 | 「鉄鋼ゲノムの解明から鉄鋼インフォマティクスへ ―ビッグデータを活用した機能に基づく新物質・材料の設計に向けて―」 |
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| ○足立吉隆,定松 直(鹿児島大) |
| 座長:杉山昌章(新日鐵住金) |
| 10:00~10:30 | 「鉄鋼材料内の介在物、組織の3次元情報収集と数値解析システムの開発」 |
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| 横田秀夫(理化学研) |
| 10:30~11:00 | 「結晶方位解析手法を併用した三次元解析」 |
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| 森戸茂一(島根大) |
| 11:00~11:30 | 「巨大ひずみ加工を施した複相材料における硬質粒子破壊挙動の3次元解析」 |
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| ○佐藤 尚,渡辺義見(名工大) |
| 座長:足立吉隆(鹿児島大) |
| 12:30~13:00 | 「透過型電子顕微鏡を用いた3D/4D観察の現状」 |
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| 金子賢治(九大) |
| 13:00~13:30 | 「透過型電子顕微鏡を用いた3D/4D観察の課題」 |
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| 波多 聰(九大) |
| 座長 小山敏幸(名工大) |
| 13:40~14:10 | 「金属材料を構成する階層的微視組織の力学特性評価」 |
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| ○高島和希,峯 洋二(熊本大) |
| 14:10~14:40 | 「加工プロセス変形・温度・組織解析から見た特性予測のための3D組織データ活用の問題点」 |
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| 柳本 潤(東大) |
| 座長 金子賢治(九大) |
| 14:50~15:20 | 「3D組織・特性シミュレーションの現状と今後の展望」 |
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| ○小山敏幸,塚田祐貴(名工大) |
| 15:20~15:50 | 「鉄鋼材料のミクロ組織の3次元形態変化 マルチフェーズフィールドシミュレーション」 |
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| ○山中晃徳,岡本成史(農工大) |
| 15:50~16:20 | 「3D組織解明に期待する鉄鋼材料組織因子」 |
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| 杉山昌章(新日鐵住金) |
| 16:20~17:00 | 総合討論,総括および閉会の挨拶 |
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| 森戸茂一(島根大) |
4. 参加費: | 不要
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| ※資料は当日会場で配布,事前申込み不要。 ※シンポジウムのみに参加する場合,鉄鋼協会受付にお立ち寄りいただく必要はありませんので,直接シンポジウム会場へお越し下さい。 |
問い合わせ先: 島根大学 大学院総合理工学研究科 物理・材料科学領域 森戸茂一 TEL.0852-32-6398 FAX.0852-32-6409 E-mail:mosh@riko.shimane-u.ac.jp |
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