輸送機器や社会基盤分野において,環境保護,安全や省エネルギーの観点から高強度鉄鋼材料の利用が切望されています。しかし,高強度鉄鋼材料の使用に際しては,水素脆化,特に腐食反応により発生する水素による遅れ破壊の問題を解決する必要があります。水素脆化を抑制するためには,侵入水素に対して脆化しにくい組成・組織にすることとともに,界面科学に立脚した水素侵入が困難な鋼材表面(水素不働態表面)にすることが必要ですが,腐食反応で発生した水素の侵入効率等の研究に関連する基礎的知見が極めて不足しています。そのため,平成25年度から「革新的水素不働態表面構築の原理探求研究会」が開始しています。本シンポジウムでは,大気腐食や研究会のこれまでの活動成果に関する講演を行います。多数の方々にご参加頂き,水素不働態表面の構築に向けた活発な討論を行いたいと考えております。
1. 日時: | 2014年3月23日(日) 13:00~16:10 |
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| 2. 場所: | 第167回春季講演大会 第16会場 (東京工業大学 大岡山キャンパス 西3号館5階W351教室) |
3. プログラム |
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| 13:00~13:05 | 開会の挨拶 |
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| 革新的水素不働態表面構築の原理探求研究会主査 坂入正敏(北大) | | 特別講演 |
| 13:05~13:50 | 「大気腐食における飛来海塩粒子の役割」 |
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| 篠原 正(物質・材料研究機構) |
| 講演 |
| 14:00~14:30 | 「交流応答解析による鉄鋼への水素吸収反応機構の検討」 |
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| 多田英司,西方 篤(東工大) |
| 14:30~15:00 | 「化学イメージセンサを用いた隙間腐食等のその場観察への取り組み」 | |
| 宮本浩一郎,榊田さくら,吉信達夫(東北大) |
| 15:00〜15:30 | 「水素侵入速度に及ぼす微量添加元素の影響」 |
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| 春名 匠,笠原朋樹,新居大和(関西大) |
| 15:40~16:10 | 「レーザ誘起法を用いる局所水素発生挙動」 |
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| 坂入正敏,五十嵐洸哉(北大),長尾彰英(JFEスチール) |
4. 参加費: | 無料
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| ※資料(講演概要)は当日会場で配布,事前申込み不要。 ※シンポジウムのみに参加する場合,鉄鋼協会受付にお立ち寄りいただく必要はありませんので,直接シンポジウム会場へお越し下さい。 |
問い合わせ先: 北海道大学 大学院工学研究院 材料科学部門 マテリアル設計分野 坂入正敏 TEL&FAX.011-706-7111 E-mail:msakairi@eng.hokudai.ac.jp |
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