平成10年からスタートしました(一社)日本鉄鋼協会と(一社)日本鋼構造協会の交流企画連絡会主催によるシンポジウムは第13回を迎え、今回は、日本鉄鋼協会春季講演大会会場において「高力ボルト接合技術の現状と展望」を主題として開催することになりました。 本シンポジウムは、建築分野、土木分野で利用されている高力ボルト接合技術に精通した(一社)日本鋼構造協会の先生方にご講演をお願いし、最新の研究成果や最近の使用実例、さらに今後の課題等について、ご紹介いただきます。その後、パネルディスカッションや活発な討議を通して、今後の展望を考える機会として頂けたら幸いと考えています。奮って、ご参加ください。
1.開催日時: | 2014年3月23日(日)12:40~16:30 |
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| 2.開催場所: | 日本鉄鋼協会第167回春季講演大会 第9会場 (東京工業大学 大岡山キャンパス 西9号館3階W933教室) |
3.プログラム |
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| 座長 井上健裕 (交流企画連絡会 主査) |
| 12:40~12:45 | 開会の挨拶 |
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| 井上健裕 (新日鐵住金) |
| 12:45~13:20 | JSSC「高力ボルト接合技術の現状と課題」について |
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| 桑原 進 (阪大) |
| 【講演要旨】日本鋼構造協会高力ボルト接合技術小委員会では「鋼構造接合資料集成−リベット接合・高力ボルト接合—」発刊以降に蓄積された、新たな高力ボルト接合部の力学特性に関わる技術・研究資料をまとめた「高力ボルト接合技術の現状と課題」を昨年発刊した.今回は本書の概要について紹介する。 |
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| 13:20~14:00 | 「高力ボルトの遅れ破壊特性評価法ガイドラインについて」 |
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| 松岡和巳 (新日鐵住金) |
| 【講演要旨】JSSC「超高力ボルトの遅れ破壊特性評価法の開発」小委員が、2005年度から6年間にわたり活動し開発した、応力集中部の局所水素濃度基準に基づく、高力ボルトの合理的な遅れ破壊特性評価法について紹介する。 |
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| 14:00~14:25 | 「仮橋における高力ボルト接合の高強度化への取り組みと今後の期待」 |
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| 鈴木康夫 (宇都宮大) |
| 【講演要旨】ボルトの高い強度を有効に利用した引張ボルト接合は、連結構造の簡素化・高強度化の為に超高強度ボルトとともに積極的利用が期待されているが、土木分野では、耐久性に対する懸念等から利用実績は少ない。本稿では、比較的短期間で供用される仮橋への引張ボルト接合の適用に関する取組み事例と高性能ボルトへの期待について述べる。 |
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| 14:25~14:50 | 「近年の使用実績(建築)あべのハルカスのアルミ溶射を用いた摩擦接合」 |
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| 佐分利和宏 (竹中工務店) |
| 【講演要旨】ボルト接合部にアルミ溶射技術によりすべり係数を向上させた摩擦接合を開発し、日本一の高さとなる300m超高層建物の接合部に採用した。本報告では、その新技術を採用に至るまでに行われた各種実験結果と施工状況、その効果などついて紹介する。 |
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| 14:50~15:30 | 「高力ボルト接合技術に関する今後への期待と課題」 |
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| 宇野暢芳 (日鐵住金建材) |
| 【講演要旨】2000MPa級の高強度ボルトの開発、施工作業や施工管理を大幅に軽減できる締付け施工法や新ボルトの開発、摩擦面の定量管理手法の開発と安定した軸力導入や高すべり係数の採用、施工法や設計法を含めた支圧形式高力ボルトの開発などの技術開発への期待を挙げる。 |
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| 15:40~16:30 | パネルディスカッション |
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| 司会 高井健一 (上智大) |
| 15:40~16:00 | 話題提供 秋山英二 (物質・材料研究機構) 、千田徹志 (新日鐵住金) |
| 16:00~16:25 | ディスカッション パネリスト(講演者および話題提供者) |
| 16:25~16:30 | 閉会の挨拶 |
4.参加費: | 2,000円((一社)日本鉄鋼協会会員・(一社)日本鋼構造協会会員)、 3,000円(一般) ★参加費は当日会場で受付けます。テキストは当日配布します。 事前申込は不要です。直接シンポジウム会場へお越し下さい。 |
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| なお、プログラムの変更等は本会ホームページで行います。ご案内はホームページ上で随時更新しますので、それぞれの協会のホームページをご参照ください。 |
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問合せ先: (一社)日本鉄鋼協会 学会・生産技術部門事務局 技術企画グループ 龍(リョウ) 淳子 TEL.03-3669-5932 E-mail:ryo@isij.or.jp |
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