廃自動車(End of Life Vehicle: ELV)に由来する鉄スクラップはエンジン、足回り、ハーネス等を除去した後、冷鉄源としてリサイクルをされております。自動車には様々な種類の素材が組み込まれているため、冷鉄源として用いられるELVスクラップ中のいくつかの合金元素については、再資源化の過程における鋼材への意図せざる混入、あるいはスラグ中への拡散・散逸が発生することが懸念されます。 本シンポジウムでは素材産業の視点から見た自動車スクラップ再資源化について議論を行い、廃自動車由来の鉄鋼スクラップ再資源化の際のトランプエレメント問題、合金元素の拡散等について焦点をあて、これらを解決するためのスクラップ選別技術、ソーティングシステム、不純物除去技術について議論を行います。本シンポジウムは素材産業から見た自動車リサイクル研究会(2011年度~2013年度)の最終報告会を兼ねて開催されます。
1.日時: | 2014年3月22日(土) 9:20~17:00 | 2.場所: | 第167回春季講演大会 第7会場 (東京工業大学 大岡山キャンパス 西8号館3階W833教室) |
3.プログラム: | AM1 |
| 09:20-09:30 | 東北大 松八重一代 研究会活動紹介とシンポジウム趣旨説明 | 09:30-10:00 | 環境省 廃棄物・リサイクル対策部リサイクル推進室 山口裕司 自動車リサイクルの高度化に向けた取組について | 10:00-10:30 | 経産省 製造産業局 自動車課 岩田好弘 高度自動車リサイクルシステム構築に向けて | ――――― 10:30—10:40 休憩 ――――― | AM2 動脈産業から見た自動車リサイクルのシステム設計 | 10:40-11:10 | 日産 勝倉誠人 自動車メーカーから見た自動車リサイクル | 11:10-11:40 | 東京製鐵 中西栄三郎 電炉鋼メーカから見た自動車リサイクルと電炉鋼板 | 11:40-12:00 | 京大 山末英嗣 TMRの視点から見た自動車スクラップの品位 | ――――― 12:00 – 13:30 昼休み ――――― | PM1 自動車リサイクルとソーティング技術 | 13:30-14:00 | 東北大 中村 崇 資源効率の観点から見た解体技術とソーティングの可能性 | 14:00-14:30 | 早稲田大 大和田秀二 ソーティング技術-その発展と課題- | 14:30-15:00 | 東北大 柏倉俊介 大気圧下LIBSによる鉄鋼スクラップ中のトランプエレメントの簡易検出 | ――――― 15:00-15:15 休憩 ――――― | PM2 静脈産業から見た自動車リサイクルのシステム設計 | 15:15-15:45 | 会宝産業 近藤典彦 解体業者の立場から見た自動車リサイクル(仮) | 15:45-16:15 | イイジマ 原 康夫 スクラップのマッチングシステムとリターンリサイクル | 16:15-16:35 | 東北大 大野 肇 鉄鋼合金元素に着目したELVスクラップソーティングと電炉鋼生産マッチング解析 |
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| 16:35-17:00 | 総合討論 |
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4.参加費: | 1,000円(釣り銭のないようにご用意ください。) |
※資料は当日会場で配布。事前申し込み不要。 ※シンポジウムのみに参加する場合、鉄鋼協会受付にお立ち寄りいただく必要はありませんので、直接シンポジウム会場へお越し下さい。
問合せ先: | 東北大学大学院工学研究科金属フロンティア工学専攻 松八重一代 matsubae@m.tohoku.ac.jp |
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