従来、鋼中非金属介在物の低減・改質は精錬工程の使命でしたが、近年、非金属複合介在物粒子により鋼特性の向上が達成されることが明らかになっています。それに伴って介在物が複雑になってきたにもかかわらず、その評価は試料研磨面上での二次元的な観察・定量が主流であるため、介在物粒子についての三次元的な情報を迅速に得ることが課題となってきました。日本鉄鋼協会A型「鋼中非金属介在物粒子の多面的評価」研究会では三つの研究グループにより、平成22年度から24年度まで、?鋼中介在物の三次元的分析法による精緻化、?機器分析法を用いた迅速化、?試料中の元素分析値による間接評価法、について研究を行ってきました。本シンポジウムはA型研究会の最終報告も含めて、非金属介在物粒子の評価に関する以下の発表を行いますので、是非ご参加ください。