廃自動車(End of Life Vehicle: ELV)に由来する鉄スクラップはエンジン、足回り、ハーネス等を除去した後、冷鉄源としてリサイクルをされております。自動車には様々な種類の素材が組み込まれているため、冷鉄源として用いられるELVスクラップ中のいくつかの合金元素については、再資源化の過程における鋼材への意図せざる混入、あるいはスラグ中への拡散・散逸が発生することが懸念されます。 本シンポジウムにおいては素材産業の視点から見た自動車スクラップ再資源化について議論を行い、廃自動車由来の鉄鋼スクラップ再資源化の際のトランプエレメント問題、合金元素の拡散等について焦点をあて、これらを解決するためのスクラップ選別技術、ソーティングシステム、不純物除去技術について議論を行います。