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本研究会は2009年から開始し、水素脆化の研究において必須でありながら、一研究機関では解決できない共通基盤技術を構築し、各機関から報告された結果を共通的な基盤で相互利用できるようにすることを目指している。特に共同研究に関しては3つのワーキンググループを構成し議論を重ねてきた。本シンポジウムでは、共同研究および自主研究で得られた活動成果を中心に紹介し、多くの方々と討論を深めることにより、最終年度である研究会活動、および今後のフォーラム活動に反映させることを目的とする。 |
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1.日 時: | 2012年9月17日(月)9:00~17:00 |
2. 場 所: | 第164回秋季講演大会 第11会場 (愛媛大学 城北キャンパス 共通教育棟グリーンホール) |
3. プログラム: | |
9:00~9:05 | 開会挨拶、研究会の活動紹介 |
高井健一(上智大) |
座長:白神哲夫(JFE条鋼) |
9:05~9:30 | 基調講演: 水素添加条件と材料中の水素トラップ状態 |
○南雲道彦(早大名誉教授) |
研究会Aグループ「水素添加と水素分析」中間報告 |
9:30~9:50 | 水素添加法と水素状態分析ラウンドロビンテスト(第2報) |
○大村朋彦(住友金属),Aグループ委員 |
9:50~10:10 | ステンレス鋼のラウンドロビンテスト |
○水野浩行(愛知製鋼),Aグループ委員 |
10:10~10:30 | 水素透過法を用いた陰極チャージ条件比較 |
○藤城 泰志(新日鐵),Aグループ委員 |
座長:大村朋彦(住友金属) |
10:40~11:00 | 鉄の水素昇温スペクトルに及ぼす試験片形状、昇温速度とチャージ水素量の影響のシミュレーションによる検討 |
○成 林(茨城大院),永野隆敏,榎本正人(茨城大) |
11:00~11:20 | 水素熱脱離曲線における試料サイズと初期状態の影響 ― 数値シミュレーションによる考察 ― |
○海老原健一,蕪木英雄(JAEA) |
研究会 Bグループ「欠陥検出と水素脆性における組織の機能」中間報告 |
11:20~11:40 | 水素脆化した純鉄およびステンレス鋼の陽電子消滅 |
○藤浪真紀(千葉大),久保祐介,新井香純(千葉大院) |
11:40~12:00 | γ安定度の異なるステンレス鋼の水素脆性と組織の関係 |
○秦野正治(新日鐵住金),藤井秀樹,大宮慎一(新日鐵) |
座長:藤井秀樹(新日鐵) |
13:10~13:30 | 変形過程において形成される水素誘起格子欠陥と水素脆化 |
○高井健一,鈴木啓史 (上智大) |
13:30~13:50 | 第一原理計算を用いた金属中への水素固溶量の評価 |
○松本龍介(京大),瀬良雅也(京大院),宮崎則幸(京大) |
研究会 Cグループ「水素脆化評価法」中間報告 |
13:50~14:10 | 水素脆化評価法のラウンドロビンテスト(第2報) |
○高木周作(JFEスチール),Cグループ委員 |
14:10~14:30 | 予ひずみ付与された超高強度低合金TRIP鋼の水素吸蔵特性と遅れ破壊特性 |
○北條智彦(津山高専),小林純也(信州大院),杉本公一(信州大) |
座長:樽井敏三(新日鐵) |
14:40~15:00 | ばね鋼の遅れ破壊特性 |
○鈴木健(日本発条),杉本淳(愛知製鋼),早川正夫(物材機構),松山晋作 |
15:00~15:20 | 鉄の焼戻し脆性と粒界水素脆性:第一原理計算 |
○山口正剛(JAEA),亀田純(東北大) |
15:20~15:40 | ニッケルの水素脆性 |
○高野則之,内山壮(金沢工大) |
座長:秋山英二(物材機構) |
15:50~16:10 | Ti-6Al-4V ELI合金の引張特性に及ぼす水素環境の温度と圧力の影響 |
○緒形俊夫,小野嘉則,由利哲美(物材機構),湯浅貴幸(現,住友金属) |
16:10~16:30 | 時効による水素脆化の回復と促進:水素化物の分解による影響 |
○横山賢一(九工大),酒井潤一(早稲田大) |
16:30~16:50 | 水素輸送による高強度鋼の水素脆化メカニズムに関する検討 |
○石川信行,長尾彰英(JFEスチール),布川肇,横堀壽光,大見敏仁(東北大) |
16:50~17:00 | 総合討論、閉会挨拶 秋山英二(物材機構) |
4. 参加費: | 2,000円(資料は当日会場で配布,事前申し込み不要,会場に直接にお越し下さい) |