本年5月27~30日に京都において、鉄鋼材料の組織と特性の制御に関する先端研究を発表し議論する場として日本鉄鋼協会が主催する「国際鉄鋼科学シンポジウム」の第3回(ISSS 2012)を開催します(詳しくは,http://www.steelscience.org/をご参照下さい)。同シンポジウムでは、鉄鋼における微視的不均一、すなわち溶質原子や種々の欠陥がかかわるナノスケールの微視的組織を主題として、基礎学理と実用材料への応用を討論します。 今回ISSS 2012本番に先立って、その趣旨を広く会員の方々に知っていただくことと、いくつかの話題を前もって議論して理解を深めることを目的として、春季講演大会に合わせてほぼ同じ主題を掲げたシンポジウムを開催します。この主題は2010年5月に発足した「鉄鋼におけるi(侵入型)-s(置換型)溶質原子間相互作用とナノクラスタ形成」フォーラムの中心課題でもあり、同フォーラムはこれまでISSS企画ワーキンググループと2回の研究会を共催し、ISSS 2012の企画・実施においても中心的役割を担っていますので、今回のシンポジウムはi-sフォーラムの2年間の活動の成果報告会を兼ね、同フォーラムとISSS企画WGとの共催としました。是非ご参加下さい。 |
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1. 日 時: | 2012年3月29日(木)9:00-17:00 |
2. 場 所: | 第163回春季講演大会 第15会場(横浜国立大学 理工学部講義棟A 2階 201教室) |
3. プログラム | |
9:00: | シンポジウム趣旨説明 |
沼倉 宏(阪府大) |
9:10: | i-sフォーラム成果報告 |
沼倉 宏(阪府大) |
9:40: | 依頼講演 Solubility products of interstitial and substitutional solutes in iron(仮題) |
M. H. F. Sluiter(デルフト工大) |
10:30: | (休憩10分) |
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10:40: | i-s相互作用への理論的アプローチ |
大谷 博司(九工大) |
11:20: | 窒化中のナノ析出を利用した鉄合金の表面硬化 |
宮本吾郎(東北大) |
12:00: | (昼休み60分) |
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13:00: | 依頼講演 Progress in analytical sciences in steel industry: A vehicle for designing advanced steels |
佐藤 馨(JFEスチール) |
13:50: | 依頼講演 Fe-C基多元合金におけるフェライト成長に及ぼす合金元素の効果 |
榎本正人(茨城大) |
14:30: | 依頼講演 鉄鋼材料の原子レベル解析(仮題) |
杉山昌章(新日鉄) |
15:10: | (休憩10分) |
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15:20: | 依頼講演 材料の変形と強度のモデリングおよびシミュレーション |
尾方成信(阪大) |
16:00: | 依頼講演 結晶粒微細化強化・粒界偏析(仮題) |
高木節雄(九大) |
16:40: | 総合討論 |
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17:00: | 閉会 |
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4. 参加申し込み・参加費:不要(無料)。講演概要集を当日配付します。
※シンポジウムのみに参加する場合、鉄鋼協会受付にお立ち寄りいただく必要はありませんので、直接シンポジウム会場へお越し下さい。 |
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