6.プログラム: |
13:00~13:15 | フォーラム・部会紹介 |
座長・主査 玉置 久(神戸大学) |
13:15~14:15 | 講演「災害救助シミュレーションと災害情報システム」 |
講師 野田 五十樹(産業技術総合研究所) |
災害への対処においては、情報や実例の欠乏をいかに補い想定外を減らしていくかが重要な課題となる。災害シミュレーションは、事前において、できるだけ遠くの事態を検討して、想定の範囲を広げるツールとなる。また、災害情報システム連携は、事後において、欠乏しがちな情報の補完・補填を容易にする基盤となる。本講演では、それらの実証的研究を紹介し、必要とされる技術要件について議論する。 |
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14:15~15:15 | 講演「リスク概念に基づくシステム信頼性向上」 |
講師 高橋 信(東北大学) |
人間系を含むシステムの安全性向上に関する二つのアプローチを紹介する。一つ目は認知工学的シミュレーションに基づく航空管制のヒューマンファクタ研究である。非常に多様な状況を扱う航空管制官の状況認知・判断のモデルを、実際の現場観察に基づいて構築し実装を行った結果を紹介する。二つ目は過剰な安全規制が逆に安全性の低下に繋がる可能性があることをマイクロワールド実験により検証する研究を紹介する。以上二つの研究例を通じて、人間とシステムの関係や人間組織自体のダイナミクスを考慮に入れた安全の研究について紹介する。 |
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15:30~16:30 | 講演「協調的なヒューマンマシンシステムを目指して」 |
講師 古田 一雄(東京大学) |
システム安全においては、ヒューマンエラー防止と高い人間信頼性の達成に関心が集まっている。人間信頼性を考える上での人間行動モデルは、初期の行動主義的モデルから、最近のより認知・生体主義的モデルへと移ってきている。さらに、人間同士、あるいは人間と人工物が協調的に振舞うためには、単なる役割分担に基づく共同作業以上のプロセスが必要である。本講演では、こうした課題についての研究動向を紹介する。 |
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16:30~17:00 | 総合討論 |
講演者を中心に、人とシステムの信頼構築のための方法論や技法・技術に関する今後の展開について議論します。 |