5.プログラム 座長:津村幸治(東京大) |
13:00~13:05 | 開会の挨拶とシンポジウム趣旨説明 |
津村幸治(東京大) |
13:05~14:15 | 自動車制御のための適応フィードフォワード&フィードバック制御 |
安井裕司(本田技術研究所) |
内容:自動車における制御課題は,高い速応性を要求するものが多い.また,その制御対象はその動特性や静特性の固体ばらつきや経年変化を示す.このため,自動車制御は速応性と制御対象の特性ばらつきや変化に対するロバスト性を要求される.これを実現する手法として,適応フィードフォワード機能と適応フィードバック機能を組み合わせた適応フィードフォワード&フィードバック制御が有効である.本講演にてそのアルゴリズムと,エンジン制御と車両挙動制御への応用事例を紹介する. |
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14:15~15:25 | 統計モデルによる品質推定の現状と課題 |
渡辺雅弘(横河電機) |
内容:統計モデルによる品質推定は石油精製および石油化学の分野で数多く実施されており,品質の制御性能改善に多大な効果を発揮している.本来はオンライン分析計で品質を測定するのが正当であるが,安定して連続測定できる分析計が存在しない,例え存在しても大変高価でメンテナンス作業に手間がかかる等の理由で統計モデルによる品質推定がもてはやされている.統計モデルによる品質推定の現状と課題について説明する. |
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15:40~16:50 | 大型柔軟構造衛星へのアドバンスト制御適用事例 ― きく8号(ETS-Ⅷ)軌道上制御実験 |
濱田吉郎(宇宙航空研究開発機構) |
内容:2009年度に実施したきく8号(ETS-Ⅷ)による軌道上ロバスト姿勢制御実験は,各種ロバスト制御則が大型柔軟構造衛星の姿勢制御に対して有効であることを示すという,世界でも類を見ない成果を残した.当講演では,人工衛星の姿勢制御系開発における本実験の意義を解説し,実験用制御則設計で用いられた衛星モデル及び各制御則(μ設計,DVDFB,ロバストゲインスケジューリング)設計手法の概要を述べる.そして軌道上実験結果の一部を紹介し,これらアドバンスト制御の有効性を示す. |
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16:50~17:00 | 総合討論 |