6.プログラム: |
13:00~13:10 | フォーラム紹介 |
座長 寺野隆雄(東京工業大学) |
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13:10~14:00 | 講演「ダイセル化学における生産革新の取り組み」 |
講師 小園 英俊(ダイセル化学工業(株)) |
内容:弊社は、世代交代による技能伝承の必要性を契機として、 「人・組織」「生産システム」「情報システム」の革新をコンセプトとした次世代型化学工場をめざし、独自の手法で、人生産性3倍、総原価20%減を実現した。その取り組みについて、2008年度に経済産業省生産革新研究会の報告書が発行された。この中で解説しているダイセル式生産革新の考え方・手法について紹介する。 |
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14:00~14:50 | 講演「組織の診断と人材育成の融合」 |
講師 吉川 厚(東京工業大学) |
内容:その組織の特徴を測るには従来はアンケートを採る方法か、フィールドワークをする方向が主であった。これらの手法では、各々構成員の自己認識と実体がずれる傾向があったり、観察されているときの行動が変化したりと、必ずしも調査結果と現実とが一致しないことが指摘されてきた。ここでは、模擬的な演習をしてもらうことで測定する手法を説明し、その結果から組織にあった仕事と研修を組み合わせた人材育成について述べる。 |
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15:00~15:50 | 講演「不便益:不便を活用するシステムデザイン」 |
講師 川上 浩司(京都大学) |
内容:不便なモノやコトを積極的に評価することは、近年では新たなライフスタイルの一つとなりつつある。一方でエンジニアの分野では、従来の流れから脱却できていない。単なる懐古主義という一言で一蹴するのではなく、また逆に「昔の暮らしに戻れ」と主張する市民運動に留まるのでもなく、便利の押し付けで何が失われたかを整理して新たなシステムデザインの糧とする試みを紹介する。 |
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15:50~16:40 | 講演「人を育てるインタフェース」 |
講師 椹木 哲夫(京都大学) |
内容:熟練者育成や熟練者への気づきを支援する目的に資するインタフェースの設計論について、とくに「ものづくり」環境の変化にともなう熟練者の育成期間短縮、技能継承に要する「共通言語」としての情報の可視化(見える化)、世代交代や海外展開での競争力確保のための「世界同一品質」の実現、といった生産現場でのニーズにこたえていくためのインタフェース技術の最新動向について概説する。 |
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16:40~17:00 | 総合討論 |
内容:登壇者を中心に、人を育てるシステム技術の今後の展開について議論します。 |