セラミックス原料・鉱石類の分析技術は、関連分野の製造技術の進歩に大きく貢献し、技術レベルは世界最高水準に到達しています。これは関連各社の優秀な分析研究者の真摯な努力と技術蓄積の結果ですが、昨今の分社化等により分析研究者、熟練技術者の減少は著しくなっています。これらの技術・技能の伝承を目的に、各分野で実務経験をもつ専門家を講師として招き、標記セミナーを開催します。 本セミナーでは、セラミックス原料・鉱石類の分析技術について、分析上のノウハウを含めた試料前処理方法並びにこの分野の分析を精確に行うための機器分析方法の講義とともに、鉄鉱石試料中の全鉄の容量法、シリカの重量法やマンガン、カルシウム、マグネシウムなどの不純物分析法、セラミックス試料では、ファインセラミックス試料中の全ケイ素の重量法、全窒素の容量法やアルミニウム、カルシウム、鉄などの不純物分析法など、分析技術伝承が不可欠な分析手法に関する実技分析を実施していただきます。 今後の国際的な分析試験所認定制度の対応も図れるように、講義を受講して実技及び筆記試験に合格した受講者には実技試験に対応した分析分野に関して実務者レベルの修了証書を社団法人日本分析化学会から発行します。本修了証書は、セミナー参加者の所属機関がISO/IEC 17025に基づく分析試験所の認定を受ける際には、標記分析に関する技術的教育を受けた実績として評価することが試験所認定機関との間で合意されています。奮ってご参加ください。 |
1.主 催: | (社)日本分析化学会 | 2.共 催: | (社)日本鉄鋼協会・(社)日本セラミックス協会 | 3.日 程: | 受講申込締切:2011年9月21日(水) 講習日:2011年10月27 日(木) (講義、分析試料配布、筆記試験) 実技試験結果提出:2012年1月20日(金) 締切 | 4.会 場: | 飯田橋レインボービル2C会議室 (地図:HP参照(http://www.science-forum.co.jp/img/maps/iidabasi.htm)) | 5.対象者: | セラミックス原料・鉱石類の分析実務を担当する技術者あるいは関連部門のスタッフ、管理者。 | 6.目 的: | 分析技術技能の向上と分析試験所認定へ向けての個人技能の確認と技術の修得等の教育・訓練。 |
7.プログラム(講演演題及び講師は予定) 10月27日(木) 9.30~18.30 | 9.30~9.40 | 挨拶 | 実行委員長・林部 豊(三菱マテリアル) | 9.40~10.50 | 鉄鉱石の化学分析法 | 吉川裕泰(JFEテクノリサーチ) | 11.00~12.10 | セラミックス・ファインセラミックスの化学分析法 | 柳澤雅明(ユニケミー) | 12.10~12.25 | 実技試験の要領説明、分析試料配布 | | 13.10~14.00 | 非鉄金属原材料分析法 | 林部 豊(三菱マテリアル) | 14.10~15.00 | 原子吸光分析法・ICP 発光分光分析法 | 藤本京子(JFEスチール) | 15.10~16.00 | 蛍光X線分析法・ガス分析法 | 石橋耀一(JFEテクノリサーチ) | 16.10~16.40 | 筆記試験 | | 16.40~18.30 | 技術交流会(質疑応答含む) | |
8.実技試験: | セミナー当日に配布した試料(鉄鉱石またはファインセラミックス)を指定された分析方法で分析し,提出日までに日本分析化学会に提出。 | 9.実技試験分析項目: ①鉄鉱石中全鉄の容量法、シリカの重量法、②鉄鉱石中のマンガン、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、チタンの不純物分析法、③窒化ケイ素原料中の全ケイ素の重量法、全窒素の容量法、④窒化ケイ素原料中のアルミニウム、カルシウム、鉄、マグネシウム、チタンの不純物分析法。 (①から④のいずれかを選択。全実技試験の受講可。) | 10.受講料: 日本鉄鋼協会および共催学協会会員(含団体会員)45,000円,会員外70,000円(上記実技試験の1分析項目の受講料を含む。但し、1分析項目追加ごとに10,000円の追加が必要。) | 11.募集定員: | 50名(定員になり次第締切り) | 12.募集要項: | 「ぶんせき」誌8・9月号に掲載。 | 13.その他: | 講義内容、セミナー概要、申込み方法等、詳細は日本分析化学会ホームページでご確認ください。 |
申込み・問合せ先: (社)日本分析化学会セラミックス原料・鉱石類分析技術セミナー係 〒141-0031 東京都品川区西五反田1-26- 2五反田サンハイツ304号 電話:03-3490-3351、FAX:03-3490-3572、E-mail:koms@jsac.or.jp |
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