至近の資源高騰、資源ナショナリズムの高揚、資源メジャーの力の増大から、資源戦略が国家的重要課題となりつつある。特に近年の中国における鉱物資源の需要拡大は国際的な鉱物資源相場の高騰を招いており、先端産業に大きな影響を及ぼしている。このような背景から、鋼材特性向上のためにレアメタルを大量に消費する鉄鋼業では供給障害への備えが必要であるにもかかわらず、十分な対策がなされていない。本シンポジウムでは、レアメタル資源の供給問題・レアメタル資源の流れを明確にし、鋼材特性面でのレアメタルの必要性を認識した上で、鉄鋼プロセスにおけるレアメタルの挙動、鉄鉱石からのレアメタル回収技術の可能性についてご講演いただくことにより、鉄鋼業におけるレアメタルの循環を検討し、鉄鋼業自体の資源戦略を考える一助にしたい。
1.日 時: | 2009年3月29日(日)13:00~16:45 | 2.会 場: | 第157回春季講演大会 第7会場(東京工業大学 大岡山キャンパス 南5号館1階S512教室 | 3.プログラム: 座長:井上 亮(東北大)/副座長:山本高郁(大阪大) | 13:00~13:05 | 開会挨拶 | フォーラム主査 有山達郎(東北大多元研) | 13:05~13:45 | 基調講演 レアメタル資源の枯渇と安定供給 | 西山 孝(京大名誉教授) | 13:45~14:10 | レアメタルの国際マテリアルフロー | 原田幸明(物料機構) | 14:10~14:35 | レアメタルが鉄鋼にもたらしているもの | 今葷倍正名(芝浦工大) | 14:35~15:00 | 製鋼におけるレアメタルの挙動 | 月橋文孝(東大) | 15:10~15:35 | 特殊鋼製精錬におけるレアメタルの熱力学 | 森田一樹(東大生産研) | 15:35~16:00 | 鉄鋼プロセスを活用した鉄鉱石からのレアメタル回収 | 井上 亮(東北大多元研) | 16:00~16:25 | メタルの二相分離を利用したレアメタル回収と鉄循環 | 山本高郁(大阪大) | 16:25~16:45 | 総合討論 | 4.参加費: | 2,000円(資料は当日会場で配布、事前申込み不要) |
問合せ先:
東北大学 多元物質科学研究所 井上 亮 TEL:022-217-5157 E-mail:ryo@tagen.tohoku.ac.jp |
|