現在製造業は出口の見えない不況下にありますが、このような時代にこそ”ものづくりの底力”が問われるのではないでしょうか。広い視野を持って他業種の事例に学び、その本質を捉えて業務に生かすことは、鉄鋼業に従事する我々にとっても有効であると考えます。 講演では、ものづくりの最前線にいるトヨタ生産方式についての講演2件と、鉄鋼業という装置産業とは対照的な中小企業ネットワークものづくりについての講演1件を予定しています。 本シンポジウムを通して、業種の差を越えた“ものづくりの原点”に迫ることを期待します。
1.主 催: | 日本鉄鋼協会 学会部門 計測・制御・システム工学部会/生産技術部門 制御技術部会 | 2.協 賛: | オペレーションズリサーチ学会、計測自動制御学会、システム制御情報学会、日本経営工学会、IEEE SMC(すべて調整中) | 3.日 時: | 2009年6月10日(水)13:00~17:00 | 4.場 所: | 京浜ビル8階大会議室(神奈川県川崎市川崎区南渡田町1番1号 Think地区内) http://www.jfe-tec.co.jp/management/bmap-j.html 【ご注意】本シンポジウムの会場と制御技術部会の会場とは異なります。 | 5.プログラム: | 座長:寺野隆雄(東工大) | 13:00~13:05 | 開会の挨拶とシンポジウム趣旨説明 | 寺野隆雄(東工大) | 13:05~14:05 | 講演「産業集積地・諏訪の挑戦」 | 講師大橋俊夫(SIARC 諏訪産業集積研究センター) |
| 講演概要 : 信州諏訪地域は多様で多彩なものづくりの技術を持つ中小企業の集積地である。今、これらの中小企業がネットワークし、世の中が必要とする多様なニーズに応えて、ものづくりと価値を生み出す試みが始まっている。 | 14:15~15:15 | 講演「管理と改善 -プラントに活きるムダとり-」 | 講師 山崎昌彦(PEC産業教育センター) |
| 講演概要 : 日本の製造業を強くした、安定したコストと高品質ブランド意識。その思想が多くの職場に根付いたのは、日本的経営といわれる改善手法だった。加工・組立産業で出来たことが、装置産業で通じるのか・・・。その命題をかかえて実現したモノづくりのムダとり。先達の技術を継承し、素材産業にも活かせるムダとりの事例を紹介する。 | 15:25~16:25 | 講演「トヨタ生産方式を超えて ~トヨタ生産方式とITの融合に向けて~」 | 講師 黒岩 惠(九工大/名工大) | |
| 講演概要 : リーン方式という名で世界のデファクトとなっているトヨタ生産方式(TPS)の本質は、「かんばん」などの技術や方法論ではなく、人づくりにある。全ての経済・社会活動は、人間・機械系(IT化含む)からなる。変化の激しい現在、全てのビジネス活動や生産活動で、人間系としてのTPSと進化したITとのシナジーが、今後の持続可能な製造業に問われるであろう。 | 16:30~17:00 | 総合討論 | 6.定 員: | 80名 | 7.参加費: | 会員2,000円、非会員3,000円(参加費、消費税込) *当日受付でお支払い下さい。 *但し、第141回制御技術部会参加者、協賛学協会会員は会員扱いとなります | 8.参加申込: | シンポジウムへ参加される方は、事前にFAXあるいはE-MAILで氏名・会員番号(非会員の方は不要)・勤務先・所属・住所・電話番号・FAX番号・E-mailを明記の上、下記事務局までお申し込み下さい。なお、定員内であれば申込受付の確認の連絡は致しませんのでご了承下さい。 | 9.申込期限: | 2009年5月28日(木) |
申込・問合せ先:
(社)日本鉄鋼協会 学会・生産技術部門事務局学術企画グループ 平沢 TEL.03-5209-7013 FAX.03-3257-1110 E-mail:hirasawa@isij.or.jp |
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