二酸化炭素を削減するには化石燃料の使用を減らすことが重要となる。また、化石燃料以外の燃料を使用することも求められる。前者の目的を達成するにはエネルギーを熱として捨てる前に何らかの方法で回収することが有効な手段の一つとなる。後者の立場からは、自然エネルギーをより利用しやすくすることが必要である。廃熱エネルギーに着目すると、雑作もなく捨てられている感がある。また、身の回りを眺めると、多くの熱エネルギーが無駄に捨てられている。何らかの方法でこの熱エネルギーを回収し利用できればエネルギーの使用を節約することができる。自然エネルギーを利用すればさらにエネルギー節約量は大きくなるが、自然エネルギーは不安定なエネルギーであり、上手に使用しなければならない。これらのエネルギー節約を達成する一つの方法として蓄電池を利用したエネルギーマネージメントが挙げられる。自然エネルギーを用いて生み出された電気エネルギーを蓄電池に蓄えてエネルギー変動を小さくして使用する方法や、熱エネルギーに変換される前に電気エネルギーに変換し蓄電池に蓄えて必要なときに使用する方法が挙げられる。蓄電池をうまく使用することで大きなエネルギー節約を達成できるはずである。本シンポジウムではこのような蓄電池を用いたエネルギーマネージメントの代表例としてハイブリッド自動車や自然エネルギーなどのための系統連携電力システムについて紹介して頂く。このような考え方が大きな熱エネルギーを使用している鉄鋼関係における省エネルギーの参考になれば幸いである。
1.日 時: | 2009年9月15日(火)13:10~16:30 | 2.場 所: | 第158回秋季講演大会 第5会場(京都大学吉田南総合館2階共東21教室) |
| 3.プログラム: 司会:金村 聖志 13:10~13:50 (1) 持続可能なモビリティ社会に向けた取組み | トヨタ自動車株式会社 HVシステム開発統括部 朝倉 吉隆 | 13:50~14:30 (2) 当社におけるEV用電池、HEV用電池の開発状況について | ジーエス・ユアサコーポレーション 研究開発センター 温田 敏之 | 14:30~14:40 休憩 14:40~15:20 (3) 電力貯蔵用大型二次電池の開発 | 新神戸電機 技術開発本部 高林 久顕 | 15:20~16:00 (4) 住宅内設置を含む定置用蓄電池 | 電力中央研究所 宮代 一 | 16:00~16:30 (5) 熱回収のための発電・蓄電システムの有効性 | 首都大学東京 金村 聖志 |
| 4.参加費: | 2,000円(資料は当日会場で配布、事前申込み不要) |
問い合せ先:
首都大学東京大学院都市環境科学環分子応用化学域 金村 聖志 TEL. 042-677-2828 E-mail:kanamura@tmu.ac.jp |
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