自動車の軽量化に伴う材料の高強度化、および水素利用社会実現に向けて、水素 脆性は緊急の課題であるため、いくつかのナショプロが立ち上がっており、大きな進展が得られている。一方、本フォーラムでは、水素脆性の研究において必須 でありながら、一研究機関では解決できない共通基盤技術を構築し、各機関から報告された結果を共通的な基盤で相互利用できるようにすることを目指してき た。本シンポジウムでは、これまでのフォーラムの研究成果を中心に報告し、研究会における今後の展開予定についても紹介する。
1. 日 時: | 2009年9月16日(水) 9:30-16:20 | 2. 場 所: | 第158回秋季講演大会 第13会場 (京都大学吉田キャンパス 吉田南4号館1階 4共11教室) |
| 3. プログラム: | 9:30~9:35 | 開会挨拶 | 座長:高井健一(上智大) | 9:35~10:05 | 基調講演:「燃料電池車用水素系部品開発からの水素脆化研究への期待」
| 自工会 圧縮水素容器WG(〇榊田明宏(日産)、 山本修(トヨタ)、 松田和人、植木芳治(ホンダ)、江口徹(スズキ)、福本紀(JARI)) | 10:05~10:35 | 基調講演:「水素脆性の評価法とその意義」 | 南雲道彦(早大名誉教授) | (1)水素添加法と水素分析 | 司会:大村朋彦(住金) | 10:40~11:05 | Ni-Ti超弾性合金の昇温水素放出挙動に及ぼす水素添加法の影響 | 〇横山賢一(九工大),酒井潤一(早大) | 11:05~11:30 | 水素吸蔵した亜鉛めっき鋼の水素分析 | 〇大熊隆次,堀川崇史,藤原豊(住化分析セン ター) | 11:30~11:55 | 高強度鋼の等温保定による水素のトラップ,デトラップ速度定数の推定 | 〇榎本正人(茨城大),平上大輔,樽井敏三(新日 鉄) | (2)水素脆性・疲労と組織 | 司会:秋山英二(物材機構) | 13:00~13:25 | 腐食環境および高圧水素環境における鉄鋼材料の水素脆化 | 〇大村朋彦(住金) | 13:25~13:50 | HMT法による水素チャージ法の異なる鋼中の拡散性水素の可視化 | 〇堀川敬太郎(阪大),岡田浩明(院),小林秀敏,漆原 亘(神鋼) | 13:50~14:15 | 水素ひずみ誘起格子欠陥形成と水素脆性 | 〇高井健一,生田裕樹,鈴木啓史,萩原行人(上智 大) | 14:15~14:40 | 高圧水素環境下におけるγ系ステンレス鋼の疲労特性 | 〇藤井秀樹,大宮慎一(新日鉄) | 14:40~15:05 | 水素チャージした機械構造用炭素鋼の低サイクル疲労試験 | 山下泰志,〇渡辺貴大,加藤 強,土田 豊(大同 大) | (3)水素脆化評価法 | 司会:樽井敏三(新日鉄) | 15:15~15:40 | 高強度鋼の耐遅れ破壊特性評価法 | 〇秋山英二(物材機構) | 15:40~16:05 | 自動車用高強度薄鋼板の耐水素脆化特性評価法 | 田路勇樹,〇高木周作,吉野正崇,長谷川浩平,田 中靖(JFEスチール) | 16:05~16:20 | 総合討論、閉会挨拶 |
| 4.参加費: | 2,000円(資料は当日会場で配布、事前申し込み不要、会場に直接にお越し下さい) |
問合せ先:
上智大学理工学部機能創造理工学科 高井 健一 TEL&FAX: 03-3238-3757 e-mail:takai@me.sophia.ac.jp |
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