社会鉄鋼工学部会 安全・快適なシステム構築研究フォーラム シンポジウム「安全のレベルを向上させるにはどうしたらよいのだろうか?」 …安全・快適なシステム構築研究7…
安全のレベル向上の願いは、間違いなく万人の願いであり、安全確保に日々心を砕く立場の人々にとってはなおさら深い心からの願いです。大事故は勿論ですが、小さな日常の事故・災害に出会う度に真剣に反省して改善に努めている人々ほど、新たな事故・災害が繰り返されるたびに、「なぜ、こんな事故が?」「どうしてこんなことに?」という無念さと反省に心を痛めます。それでもなお、心を奮いたたせ、もう一度、事実を見つめなおし、必要なら、新しい技術面の改善を行い、あるいは仕事や組織のしくみを変え、必要な教育・訓練を施して、もう一度安全を追求し直さなければなりません。しかし、ふといつもの発想に捉われず外に目を向けるなら、自分の職場では既に解決済みで、再発事故もなくなって久しい類の事故・災害が他分野ではまだ頻発していることに気づくこともあり、また反対に、他分野で既に解決済の事故・災害対策に教えられる経験もあるかもしれません。 私たちは専門分野も経験も異なりながら、むしろその違いを安全のレベルを向上する為の知恵に加える刺激剤としながら、"安全のレベルを向上させるにはどうすればいいのか"を課題として考えてきている研究会です。課題に役立つような色々なテーマを取り上げてきた中で、現代日本社会において改めて深く考えなおす機会が到来していると思われる「安全問題の国際規格化の潮流にどう対応すべきか」と「ものづくりの現場や、教育の現場における安全教育は如何にあるべきか?」について、今回、重点的に取り上げてみました。 そこで、研究成果の一端を発信させて頂くことで、安全性向上に日々努力されている方々の何らかのご参考になればとこのシンポジュウムを企画しました。それぞれの発表の視点は異なりますが、ぜひご来場いただき、皆様方の忌憚のないご意見を頂戴し、もし、何かご参考になる点があれば、是非ご活用いただければ有難いと願っております。
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