シンポジウムでは、平成18年度から開始された産発プロジェクトの第一回研究テーマとして採択され平成18~20年度に実施した研究活動を報告します。大強度陽子加速器施設(J-PARC)内の物質・生命科学実験施設(MLF)が平成20年12月より供用開始となりました。従来からの原子力機構・研究3号炉(JRR-3)付設中性子散乱実験施設(原子炉中性子源)に加えて新しい強力な加速器パルス中性子源を用いた中性子ビーム実験によって鉄鋼研究が大きく発展すると期待されます。今後、多くの鉄鋼研究者・技術者・大学院生に利用していただけるように、午前の部では基礎、新しい装置の概要、産業利用等についてご説明し、午後の部で本プロジェクトの代表的成果をご紹介します。
1.日 時: | 2009年3月30日(月)9:00~16:00 | 2.場 所: | 第157回春季講演大会 第6会場(東京工業大学 大岡山キャンパス 南講義棟) | 3.プログラム: | 9:00~ 9:05 | 開会の挨拶 | 中性子利用鉄鋼評価技術の基礎検討に係る研究チーム主査 友田 陽(茨城大) | -中性子鉄鋼研究への招待- 座長 佐藤 馨(JFEスチール) | 9:05~ 9:45 | 「中性子で何がわかるのか?-中性子実験のABC-」 | 鈴木 國弘(原子力機構) | 9:45~10:15 | 「中性子回折による応力解析(J-PARC・匠を中心に)」 | ステファヌス ハルヨ(原子力機構) | 10:15~10:45 | 「中性子粉末構造解析(J-PARC・iMATERIAを中心に)」 | 石垣 徹(茨城大) | 座長 杉山 昌章(新日鉄) | 10:50~11:20 | 「中性子産業利用の展望」 | 林 眞琴(茨城県) | 11:20~11:50 | 「鉄鋼のナノ構造評価に有効な中性子小角散乱・反射率測定法」 | 鈴木 淳市(原子力機構) | -平成18年度産発プロジェクト展開鉄鋼研究「中性子利用鉄鋼評価技術の基礎的検討に係る研究」の活動報告- 座長 白神 哲夫(JFE条鋼) | 12:50~13:10 | 「産発プロジェクトが拓いた新しい挑戦」 | 友田 陽(茨城大) | 13:10~13:30 | 「スポット溶接部の局所残留応力評価への挑戦」 | 鈴木 環輝(新日鉄) | 13:30~13:50 | 「小角散乱による鉄鋼微細組織定量化への挑戦」 | 大沼 正人(物材機構) | 13:50~14:10 | 「鉄鋼中ナノ析出物のサイズ分布評価への挑戦」 | 安原 久雄(JFEスチール) | 14:10~14:30 | 「高窒素マルテンサイト鋼の焼戻し挙動と中性子小角散乱を用いたナノレベル組織解析への挑戦」 | 成田 修二(大同特殊鋼) | 座長 清水哲也(大同特殊鋼) | 14:35~15:55 | 「サブミクロンサイズの微細鋼中介在物,析出物の粒径分布測定への挑戦」 | 谷山 明(住友金属工業) | 14:55~15:15 | 「小角散乱による異常さび層の健全性評価と反射率測定による多層膜界面トラップ水素評価への挑戦」 | 中山 武典(神戸製鋼所) | 15:15~15:35 | 「その場中性子回折による高温加工中・後の組織形成機構解明への挑戦」 | 徐 平光(茨城大) | 15:35~15:55 | 「その場中性子回折による鉄鋼の引張変形機構解明への挑戦」 | 諸岡 聡(横浜国大) | 15:55~16:00 | 総括および閉会の挨拶 | 小松原 道郎(JFEスチール) | 4.参加費: | 無料(資料は当日会場で配付) ★準備の都合上、資料希望者は3月10日(火)までにE-Mailでお申し込み下さい。 |
*なお、平成21年度より日本鉄鋼協会の研究会として、「新世代中性子源を利用した鉄鋼元素機能の研究会(主査:大沼正人(物質・材料研究機構 量子ビームセンター中性子散乱グループ 主幹研究員))」がスタートします。参加ご希望の方は、大沼(TEL.029-859-2711、E-mail:ohnuma.masato@nims.go.jp)あるいは友田へ2月9日(月)までにご連絡下さい。
申込み・問合せ先:
茨城大学 大学院理工学研究科 応用粒子線科学専攻 教授 友田 陽 TEL. 0294-38-5055 FAX. 0294-38-5226 E-Mail:tomota@mx.ibaraki.ac.jp |
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