近年、結晶粒微細化に超強加工が有効とのことで、研究が進んでおり、ARB、ECAP、メカニカルミリングなどにより1μm以下の結晶粒やナノ結晶を得ることが可能とされているが、実用的な観点では課題も多い状況である。最近、切削加工時の材料表面にナノ結晶が形成されることが見出され、実用面からも注目を集めている。切削加工現象の基礎に立ち返ってみると、切削現象は高温・高圧でせん断面は新生面のため活性でもある。したがって、切削加工時の工具・被削材間のトライポロジー・界面反応も重要となってくる。このように切削加工は材料面から見ると、まだまだ未知で非常に興味のあるものと考えられる。本シンポジウムでは「切削加工による強加工を受けた表面・界面現象」に的を絞って、討論を行いたい。
1.日 時: | 2009年9月15日(火) 12:45~16:30 | 2.場 所: | 第158回秋季講演大会 第9会場 (京都大学吉田キャンパス 吉田南4号館3階 4共32教室) | 3.プログラム: | 12:45~12:50 | 趣旨説明 | 創形創質工学部会切削フォーラム座長 白神哲夫(JFE条鋼) | 座長:白神哲夫(JFE条鋼) | 12:50~13:15 | 「ミクロ組織から見た切削加工現象の現状理解」 | 家口浩(コベルコ科研) | 13:15~13:40 | 「超強加工の観点から見た切削による加工変質層の特徴」 | 梅本実(豊橋技科大) | 13:40~14:05 | 「切削によって強加工した高強度合金の微細組織と性質」 | 田中學(秋田大) | 14:05~14:15 | 休憩 |
| 座長:岡田康孝(住金) | 14:15~14:40 | 「ドリル加工切りくずの表面組織のTEM観察」 | 間曽利治(新日鐵) | 14:40~15:05 | 「穴加工による穴内面組織の微細化と疲労強度向上の要因に関する解析」 | 瀬川俊明(ジヤトコ) | 15:05~15:30 | 「鉄鋼材料への摩擦攪拌形バニシング加工による表面強化と金属組織の変化」 | 笹原弘之(東京農工大) | 15:30~15:35 | 休憩 |
| 座長:家口浩(コベルコ科研) | 15:35~16:00 | 「工具被削材界面の現象」 | 關谷 克彦(広島大) | 16:00~16:25 | 「トライボメタラジ-の世界(高速切削化に向けて)」 | 岡田康孝(住金) | 16:25~16:30 | 閉会挨拶 | 白神哲夫(JFE条鋼) |
| 4.参加費: | 1,000円(資料は当日会場で配布、事前申し込み不要、会場に直接にお越し下さい) |
問合せ先:
JFE条鋼(株) 仙台製造所 白神哲夫 TEL: 022-258-5523 E-mail:tetsuo-shiraga@jfe-bs.co.jp |
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