高度経済成長期以降、次々と建設されたプラントや高速道路など大型構造物の経年劣化問題が生じている。このような社会背景のもと、現有の社会資本の保全への取り組みは今後ますます重要になる。本フォーラムでは、構造材料の経年劣化問題に対して、亀裂の検知・評価を目的とした従来型の検査法と異なり、材料の内部組織変化に着目した新しい健全性評価法の調査研究を進めている。磁気計測法、電磁超音波法、熱起電力法、陽電子消滅法等の異なる手法を専門とするメンバーが参加することで、この問題に多角的に取り組んでいる。本シンポジウムでは、関連分野の最新の研究成果を紹介するとともに、フォーラム活動の一環として実施したラウンドロビン試験の結果について報告する。
1.日 時: | 2009年3月29日(日) 13:00~16:50 | 2.場 所: | 第157回春季講演大会 第14会場 (東京工業大学 大岡山キャンパス 南6号館 S633教室) | 3.プログラム: | 13:00~13:10 | 開会挨拶 | フォーラム座長 鎌田康寛(岩手大) | 13:10~13:50 | 非鉄合金の電気比抵抗測定による組織評価 | ○小松伸也(関西大) | 13:50~14:30 | 非線形超音波によるボイラ配管溶接部のタイプIV損傷の検出 | ○大谷俊博(湘南工科大)、川嶋紘一朗((有)超音波材料診断研究所)、 Michael Drew(Australian Nuclear Science and Technology Organization) | 14:30~15:10 | 9-12%Cr系耐熱鋼のクリープに伴う組織変化と材質劣化の特徴 | ○澤田浩太・九島秀昭・木村一弘・田淵正明(物質・材料研究機構) | 15:10~15:20 | 休憩 | 15:20~16:10 | 超音波と渦電流による鋳鉄の材質評価 | ○阿部利彦((株)IFG)、内一哲哉・高木敏行(東北大流体研) | 16:10~16:40 | フォーラム活動ラウンドロビン試験報告 | ○鎌田康寛・菊池弘昭・小林悟(岩手大)、大谷俊博(湘南工科大)、 上坊寺克郎(INSS)、黒崎健(阪大)、佐藤公法(東京学芸大) | 16:40~16:50 | 閉会挨拶 | 大谷俊博(湘南工科大) | 4.参加費: | 無料 | 5.資料: | 当日会場で配布します。 | 6.参加申込み: | 事前申込みは不要です。 |
問合せ先:
岩手大学工学部附属金属材料保全工学研究センター 鎌田康寛 TEL&FAX. 019-621-6431 / E-mail:kamada@iwate-u.ac.jp |
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