4.プログラム: |
13:00~13:05 | 開会の挨拶、趣旨説明 |
フォーラム主査 吉田佳典 (名大) |
13:05~13:45 | 「高機能鉄鋼製品開発のための新たなアプローチ -主役は材料組織制御でなく構造設計技術との融合-」 |
中澤嘉明(住金) |
| 講演概要:地球環境保護と衝突安全性を両立するために高度な材料組織技術を適用した高性能高張力鋼板が注目されている。ところが、自動車に装着される乗員を保護するための衝撃吸収部材の特性向上には、材料特性の制御だけでなく、構造設計技術の活用も非常に重要であることを見出した。鉄鋼メーカーのエンジニアとして、材料特性のみに注目していた世間知らずの自分を反省し、他分野の技術と融合させることで鉄鋼製品はさらに優れたモノになることを体験し、鉄鋼材料、鉄鋼製品のさらなる可能性を実感した。 |
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13:45~14:25 | 「鉄鋼生産プロセス -その多彩な技術領域-」 |
植野雅康(JFEスチール) |
| 講演概要:鉄が原料から製品になるまでの道のりは長く、かつ複雑。上工程から下工程までいくつもの工程を経なければなりません。そこでは多彩な技術領域が展開され、いまなお進化しつづけています。本講演では大学時代に学んだ学問が、実際の鉄鋼生産プロセスの製造現場でどのように活用さされているかを、発表者が従事してきた下工程を中心に紹介します。 |
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14:25~15:05 | 「鋼管研究と機械工学」 |
菱田博俊(新日鐵) |
| 講演概要:発表者は、大学において破壊力学、計算力学、実験力学を通して、構造体の強度に関する研究に従事してきた。その後鉄鋼メーカーに入社し、鋼管の強度評価や塑性加工技術に関する業務を続けている。 鋼管は、鋼板を管状に変形させて製造される、三次元的な加工品である。それゆえ、材料のみならず形状と言う加工品の特性が発生する。機械工学の知識は、この形状の評価、設計、そしてプレスやハイドロフォーム等の更なる二次加工に対して必要不可欠である。 また、加工品であるがゆえに、鋼管研究の対面には常にユーザーが存在する。これまで石油掘削会社や自動車会社等のユーザーとの対話、共同研究を通し、様々な鋼管の商品としての創生ポテンシャルを見出してきたが、まだ鋼管のポテンシャルは尽きていないと思われる。それ程、鋼管は高度で未知なる加工品である。 様々な鋼管の使われ方を見てきて、鉄鋼の世界+鉄鋼の利用加工の世界を広く体験できた事で、知識、思考、人脈に広がりを持てたと感じている。 |
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15:05~15:20 | 休 憩 |
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15:20~16:00 | 「鉄鋼就職日記」 |
藤井康之(神鋼) |
| 講演概要:皆さんは鉄鋼業に関してどのようなイメージをお持ちですか?鉄鋼業には、魅力的な部分が沢山あります。どのような人達が鉄を造っているのか?そもそも鉄鋼会社は鉄だけを造っているのか?どのような製品があるのか?そこにどんな技術が詰まっているのか?入社5年目の社員が感じる鉄鋼業の面白さ、重要性、幅広さを、就職してからの5年間を振り返りながら、若手技術者の目線でお伝えできればと思います。 |
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16:00~16:40 | 「ステンレス鋼をつくる技術と人たち」 |
福田紀之(日新) |
| 講演概要:鉄鋼製品の1つであるステンレス鋼に焦点を当て、その製造工程で使われている技術から、その製造工程を支える人たちについて紹介する。特にステンレス冷間加工に携わる技術者の、失敗、成功体験などの経験談から日常業務、日常生活に至るまでを数例紹介し、鉄鋼業界で働くイメージならびに魅力について知ってもらう。 |
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16:40~17:00 | 総合討論 |