鉄鋼製造プロセスでは、温度・板厚などの制御量および制御対象設備の応答特性を非線形ダイナミカルシステムとしてモデル化することで、高精度制御の達成が期待できます。最近では、計算機能力を活用した、ノイズや測定誤差が加わった信号データから非線形システムの状態やモデルパラメータをオンライン推定する手法が発展し、画像処理などの分野で応用した事例が多数報告されています。 本フォーラムでは、最新の非線形システムの状態推定に関するトピックスを、鉄鋼プロセスにおけるデータに基づく制御モデル設計の事例とともに紹介します。
1.主催:日本鉄鋼協会 計測・制御・システム工学部会 制御フォーラム
2.日時:平成20年4月21日(月)14:00~17:00
3.場所:大阪大学中之島センター2階 講義室1 (大阪市北区中之島4-3-53 TEL.06-6444-2100) 交通:阪神電車 福島駅、JR東西線 新福島駅、JR環状線福島駅より南へ徒歩約10分。 地図:http://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/index.html
4.プログラム: 司会 藤崎泰正(神戸大) 14:00~14:05 フォーラム趣旨説明 藤崎泰正(神戸大) 14:05~15:05 「ベイズフィルタによる視覚処理」 石井 信(京大) 概要:粒子フィルタは、非ガウス雑音がある場合にも有効に働くベイズフィルタである。本講演では、粒子フィルタの中でも、予測をより重視するものと、観測をより重視するものとを状況により切り替える手法と、それを実環境での視覚追尾を行った結果を紹介する。また、劣化した画像からの復元にベイズ推定を用いた研究についても紹介する。 15:20~16:20 「Uncented Kalman Filter とその応用」 山北昌毅(東工大) 概要:非線形システムに対する簡便な状態推定法の一つとして、固定の数のサンプル点を用いて状態を推定するUKF (Uncented Kalman Filter)が用いられるようになってきている。本講演では、UKFの考え方とその応用例について話題を提供する。 16:20~16:50 「冷間タンデム圧延機のパススケジュール最適化」 村上 晃(神鋼) 概要:冷間タンデムミルのパススケジュールの最適化を行った。圧延荷重や圧下率の適正化により、板厚公差外れ長さの短縮を可能とした。 16:50~17:00 総合討論
5.定員:40名
6.参 加 費:無料
7.申込方法:事前にE-mailまたはFAXで、勤務先・所属・住所・電話番号・FAX番号・E-mailアドレスを明記の上、下記参加申込み先までお申込み下さい。
8.申込み期限:平成20年4月16日(水)
申込み・問合せ先:住友金属工業(株) 製鋼研究開発部 北田宏 TEL.06-6489-5983/FAX.06-6401-9463 E-mail:minakawa@isij.or.jp |
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