社会鉄鋼工学部会「歴史を変える転換技術研究フォーラム」では、下記のとおり研究発表会を開催致します。多数の方々にご参加頂きますようお願い申し上げます。
1.テーマ: | バウンダリー変化による環境技術の変遷と新技術の展望(第2回) | 2.日 時: | 2007年2月7日(水)13:00~17:00 | 3.場 所: | (社)日本鉄鋼協会 第1会議室 |
| 講演スケジュール: | 13:00~15:00 | 「地球科学の概念を基にした環境問題に関する水熱ダイナミクス」 | 山崎 仲道(阪大) | 15:00~17:00 | 「PVCを用いた溶鉄の脱銅」 | 雀部 実(千葉工大) |
| 4.趣 旨: | 我国の鉄鋼業は臨海製鉄所という立地条件で発展してきた。これは原料及び製品の輸送に海運が利用できる点で銑鋼一貫の鋼の大量生産を可能にした。しかし、中国の内陸部で同じ発展が期待できるとは限らない。輸送問題しかりである。地理、経済、資源、マーケットなどの環境条件の違いより新しい技術開発が要求される。環境の問題は、炭酸ガスのように地球規模の影響を与えるものと、亜硫酸ガスや亜硝酸ガス、煤塵、水質汚染のように局地的に影響を及ぼすものがある。特に局地的な汚染では臨海と内陸では立地条件が異なるために違った影響がでる。このように立地条件が変わると技術に対するバウンダリーが変わり、それに伴って環境技術が変遷し、新しい技術が要求される。今回の研究会では、地球科学的観点から考えるスラグ利用と、鋼のリサイクルの重要な問題となっている脱銅を題材にプロセスの変革と最適な技術のあり方を討論する。
| 5.内 容: | 山崎先生:(1)堆積岩生成を模擬した有毒有害物質の水熱固定化、(2)人工光合成を想定した水熱法による有機合成、(3)マグマ雰囲気を模擬したダイヤモンドの水熱合成、(4)水熱ソフト条件(高温乾燥蒸気)を利用したSUS金属表面のアルミナ、シリカ皮膜の生成、(5)地殻中の水熱非平衡反応系における熱水ー岩石の相互作用(地下ボイラー設計の指針として)、高炉の構造と地球科学と対比して語る。 雀部先生:鋼スクラップの内自動車や家電製品などの溶解は、モーターなどから多くの銅が混入する。過去、多くの脱銅の研究がなされてきたが、経済的に成り立つプロセスは開発されていない。塩素を用いる脱銅法を紹介し、この分野の研究のあり方と方向を論議する。
|
| 6.参加費: | 無料 | 7.参加申込み: | 参加希望の方は、E-mailまたはFaxにて、氏名、所属、連絡先(電話、Fax、E-mail)を明記の上、下記宛お申込み下さい。当日参加も受け付けます。 | | 申込みはこちら→※申込み受付は終了しました。 |
問合せ・申込み先:
〒152-8552 東京都目黒区大岡山2-12-1 東京工業大学大学院理工学専攻科物質科学専攻 永田 和宏 FAX:03-5734-3142/E-Mail:nagata@mtl.titech.ac.jp |
|