高温プロセス部会 第2回「混相流セミナー」
混相流の数値解析は、単相流に比較して非常に難しく、チャレンジングな課題として多くの研究者が挑戦している分野です。鉄鋼プロセスを解析する場合、そのほとんどが混相流を取り扱うことになり、簡単には解を得ることが出来ないのが現状でしょう。 特に、加速度や表面張力、あるいは、周囲の気体との相互作用により、時々刻々変化する液面の動きを適切に予測することは、発展が著しい数値流体力学(CFD)の分野でも依然として難しい研究テーマです。しかし、1990年代以降に様々な解法が開発・工夫され、計算機技術が長足の進歩を遂げつつある現在、微粒化や波浪砕波現象など、大変形し大移動する自由表面流れを、個人用コンピュータである程度数値的に再現できるようになりつつあります。 今回は、様々な加速度環境とスケールに置かれた自由表面流れを対象とし、基礎方程式と数値解法の解説から解析事例の紹介までを分かりやすくお話いただく予定です。数値解析を実際にやられていなくてもこの分野にご興味のある方は、ふるってご参加下さい。きっと、関心するものがあることと思います。
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