合金鋼だけでなく一般的な鋼においても、凝固組織の予測は極めて重要かつ困難な課題です。凝固組織予測には状態図が欠かせませんが、多元系合金の状態図予測は、状態図理論の進化と共に飛躍的に向上しており、計算状態図を援用した数々の凝固プロセスやその凝固組織の予測が報告されるようになりました。しかし状態図プログラムを利用する上でパラメータ入力が容易に行われるため、得られた結果が正しいか否かの判断に窮する場合もあります。 本セミナーでは、一度、熱力学理論に立ち返り状態図作成の基礎理論を再度理解するとともに、ブラックボックスになりがちな計算状態図プログラムを凝固組織予測の立場から援用できるよう理解することを目的とするものです。さらに、凝固組織予測への展開例も紹介し、より深い熱力学の理解を目指します。 是非、多数の方々がご参加くださいますようご案内申し上げます。
1.日 時: | 2007年11月20日(火)(10:00~17:00) | 2.場 所: | 新日鐵代々木研修センター、講堂 所在地:〒151-0053 東京都渋谷区代々木3-59-9 TEL:03-3370-3141 交通アクセス:JR代々木駅から800m、小田急参宮橋駅から300m http://www0.nsc.co.jp/center/index.html |
| 3.技術セミナープログラム | 司 会 宮原広郁(九州大学) | 10:00~10:10 | 開会挨拶 | フォーラム座長 中島敬治(住金) | 【第一部】計算状態図 | 10:10~11:20 | 「熱力学と計算状態図」 | 宮原広郁(九大) | 11:20~12:30 | 「凝固・析出予測における熱力学平衡計算の現状・課題」 | 山下孝子(JFEスチール) | 13:30~14:30 | 「計算状態図の偏析予測への応用」 | 及川勝成(東北大) | 14:30~15:00 | 休憩 |
| 【第二部】凝固組織予測への応用 | 15:00~16:00 | 「凝固組織予測シミュレーションの基礎」 | 大笹憲一(北大) | 16:00~17:00 | 「フェーズフィールド法とThermo-Calcの連携による凝固組織予測」 | 野本祐春(伊藤忠テクノソリューションズ) |
| 4.参加費: | 5,000円(学生2,000円) | 5.定 員: | 40名 |
| 6.参加申込み方法: | HPからのお申し込みはこちら → ※申し込みは終了いたしました。 【申込み期限:11月10日(土)】 |
申込み・問合せ先 九州大学 工学研究院 材料工学部門 宮原広郁 〒819-0395福岡市西区元岡744番地 FAX:092-802-2990/E-mail:miyahara@zaiko.kyushu-u.ac.jp |
|