地球環境問題、温暖化対策などから構造材料においても省資源、省エネルギー、リサイクル性が強く求められ、そうした中で構造物の軽量化の要求に対応して構造材料の高強度化が指向されている。一般に、強度と靱性、破壊特性は相反する関係にあるが、そのバランスをトレードオフしていくことがますます重要な課題になってきている。鋼の組織と靭性の関係は重要な課題でありながら不明な点が多い。特に、最近の高強度化、組織細粒化の傾向において、本分野における研究の必要性も高まっている。そこで、本シンポジウムでは、構造材料の延性・脆性破壊及び疲労破壊についてマクロからミクロ、ナノスケールで破壊機構を検討するとともに、組織的な観点でこれらの破壊特性を議論する。
1.日 時: | 2006年9月16日(土) 9:30~16:30 | 2.場 所: | 第152回秋季講演大会 第17会場 (新潟大学 五十嵐キャンパス 工学部212号室) 〒950-2181 新潟市五十嵐2の町8050 |
3.プログラム | 座長 萩原行人(上智大学)、副座長 粟飯原周二(東京大学)、高島和希(熊本大学) | 9:30~9:35 | 開会の挨拶 | 9:35~10:05 | オースフォームドベイナイト鋼のミクロ組織と靱性 | ○藤原知哉、岡口秀治、有持和茂(住友金属工業) | 10:05~10:35 | 低炭素鋼の破壊における微細組織と有効結晶粒径の関係 | ○花村年裕、趙明純、殷福星、長井寿(物質・材料研究機構) | 10:35~11:05 | 脆性き裂伝播停止靱性遷移温度とシャルピー遷移温度の相関関係に及ぼす集合組織の影響 | ○半田 恒久, 久保 高宏, 安田 功一(JFEスチール) | 11:20~11:50 | 電子ビーム溶接を施した高強度マルエージ鋼の溶接部の高靭性化 | ○安野拓也(いわき明星大学)、栗林一彦(JAXA ISAS) | 11:50~12:20 | 骨類似アパタイトコーティングチタン合金の微細構造と破壊特性 | ○久森紀之 萩原行人(上智大学) | 13:30~14:00 | 鋼材ミクロ組織制御による疲労亀裂伝播特性の向上 | ○石川忠、野瀬哲郎(新日本製鐵) | 14:00~14:30 | 低炭素鋼における疲労初期損傷定量化の試み | ○田川哲哉,阿部英嗣,宮田隆司(名古屋大学) | 14:30~15:00 | き裂先端の弾塑性挙動を考慮した疲労き裂伝播解析 | ○勝田順一,河野和芳(長崎大学) | 15:15~15:45 | 低サイクル疲労した低炭素微細粒鋼と粗粒鋼のナノ-メゾ-マクロ強度解析 | ○松岡三郎(九州大学)、長島伸夫(物質・材料研究機構) | 15:45~16:15 | 金属単結晶における疲労き裂伝播挙動解析と疲労強化設計への展開 | ○高島和希、安藤新二、頓田英機(熊本大学) | 16:15 | 閉会挨拶 |
4.参加費: | 無料。資料は当日会場で配布。事前申し込みは不要、会場に直接お越しください。 |
| 問合せ先: 上智大学 理工学部機械工学科 萩原行人 TEL:03-3238-3404 FAX:03-3238-3404 E-mail:hagihara@me.sophia.ac.jp |
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