社会鉄鋼工学部会 「安全・快適なシステム構築研究」フォーラム 第6回公開セミナー「新幹線騒音と低減対策技術の変遷」
「安全性」「経済性」「環境負荷性」「メンテナンス性」「信頼性」など、一つ一つの課題の重要性はよく認識されてきていますが、これを一つの製品、あるいは一つの運行システムにとりまとめる設計となるといろいろな苦労があります。また驚くような工夫で克服したりしています。今回はこうした課題の一つ「環境負荷」に焦点をあて、技術開発の歴史的経緯を振り返ることで"安全・快適なシステム構築"の課題を考えてみたいと計画しました。具体的には、新幹線騒音の低減対策技術の変遷であり、それに長く取組まれてきた鉄道総合技術研究所環境工学研究部長の前田達夫博士を講師にお迎えします。 1964年の新幹線開業当初、東海道新幹線の騒音レベル評価値は、210km/hで90デシベルに近い値でしたが、さまざまな低減対策が施され、現在では、270km/hで75デシベル以下となっています。その間の騒音レベル評価値の推移と騒音低減対策技術の変遷を中心にご講演いただく予定です。 材料開発、応用技術開発等々に関心があって、しかも総合的なシステム的な発想や考え方に関心のある方々の参加を歓迎します。
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