鉄鋼工学セミナー「強化機構専科(第4回)」
「鉄鋼工学セミナー」では、これまで、大学において鉄鋼に関する基礎的な教育を受けた若手研究者や技術者を対象として講義が行われてきました。しかし、科学技術の多様化や学問領域の拡大に伴って、最近は、大学での鉄鋼関連の講義は大変少なくなってきており、鉄鋼に関する基礎的な教育を受けることなく鉄鋼関連企業に就職する学生も増えてきています。こうした傾向を反映して、セミナー受講者のアンケートでは、「学術専門用語の意味が理解できない」、「基礎に重点を置いた講義をやってほしい」という意見が多く聞かれるようになりました。そこで、講義内容の見直し・再編を行い、「鉄鋼工学セミナー」では、鉄鋼分野の技術者・研究者として必要不可欠な基盤分野により重点を置いたプログラム編成といたしました。一方で、高い専門性を有する技術者・研究者を育成するために「より現場に密着した技術に関わる講義や専門性を高めるような講義を増やして欲しい」との意見もあります。しかしながら、「鉄鋼工学セミナー」の中だけではこうした意見をプログラムに反映させることは困難な状況です。そこで、こうした高度なレベルの要求に対応すべく、平成16年度より「専科」という特別講義を別の企画として設定することにいたしました。 「専科」は、“特定の専門技術や高度の学術分野を深く理解したい”という熱意のある技術者や研究者のために開講されるもので、中堅技術者の人材育成強化を目的としています。会員のニーズに応じて「専科」の数も増やしていく計画です。「専科」は少数精鋭主義をモットーとした中身の濃い講義ですので、興味と熱意のある方々の参加を期待しています。平成18年度は、「凝固プロセス専科」、「脱りん・脱硫の物理化学専科(第2回)」、「棒鋼線材の圧延と材料の2次加工技術専科(第2回)」、「溶鉄・スラグの融体物性専科」に引き続き、「強化機構専科(第4回)」の参加者募集をいたします。以下にご案内申し上げますので、奮ってご参加下さいますよう、皆様にお知らせ申し上げます。 「強化機構専科(第4回)」受講のご案内
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