4.プログラム |
14:30~14:35 | フォーラム紹介 |
座長 黒川哲明(新日鐵) |
14:35~15:30 | 講演「熱間薄板圧延における板厚、温度制御の動向」 |
講師 今成宏幸(東芝三菱電機産業システム) |
概要: | 熱間薄板圧延機においては、国内鉄鋼メーカは既存設備の老朽化更新などへの投資が盛んであるが、中国など海外鉄鋼メーカは新設への投資が継続している。海外の新設物件では、圧延モデルからダイナミック制御まで電機メーカが担当するため、トータルの制御システムとしては構築しやすいが、操業上の種々の課題を主体的に解決する必要がある。そこで最近の海外JOBの経験を中心として、板厚制御、ルーパ制御、温度制御等の課題解決事例について紹介する。 |
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15:30~16:15 | 講演「熱延先端板厚制御における逐次最小二乗法に基づく学習制御」 |
講師 太田 武(住金) |
概要: | 熱延仕上ミルでの先端部板厚制御では、スタンド間に設置した厚み計によりセットアップ制御の予測誤差を検出し、鋼板が到達するまでに下流側スタンドのロール圧下位置を変更する技術が導入され、先端部板厚精度向上に寄与している。しかし、設備の経年劣化や品種構成変更があった場合に制御効果を十分発揮できないという問題があった。今回、上記問題を解決するために、指数重み付き逐次最小二乗法を用いた学習制御を考案し、数値シミュレーションにより有効性を検証したので、その内容について報告する。 |
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16:25~17:20 | 講演「進化型計算による圧延荷重のモデリングと制約を考慮した張力・板厚制御」 |
講師 北村 章(鳥取大) |
概要: | 従来より、圧延の板厚制御では、圧延前に圧延理論とデータ解析に基づく荷重式によってドラフト計算とセットアップを行い、圧延中は線形系を仮定したオンライン制御が実施されている。本報告では、更なる高度化を目指して、遺伝的プログラミングと強化学習による非線形動的モデリングとその圧延荷重式への適用について述べる。また、圧延中は、アクチュエータの稼動範囲の制約や張力低下防止のために、制御入力に種々の制約を必要とする。ここでは、マルチパラメトリック計画法による制約を考慮したタンデムミルの張力・板厚制御システムを紹介する。 |
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17:20~17:30 | 総合討論 |
座長 黒川哲明(新日鐵) |
講演の内容に対する質疑に加えて、今後の方向性に関して自由に意見交換し、討論する。 |