NEDOプロジェクト「ナノメタル」の鉄系研究体では,将来にわたるスクラップ問題と析出強化型鋼の強度・延性バランスの向上における軟質粒子の活用という観点から,ナノサイズのCu粒子析出を利用したCu添加鋼に注目し,フェライト系でのCu析出の基礎的研究から実用化を睨んだマルテンサイト系実験鋼の試作まで幅広く行ってきました。本シンポジウムは,鉄鋼関係者に5年間のプロジェクトの成果を公開し、次なる研究分野の発展につなぐことを目的として開催します。析出強化メカニズム、強度・延性バランスの向上、微細析出物の評価方法や析出予測計算などに興味をもたれている関係者の多数のご参加を期待しています。
1.日 時: | 2006年3月23日(木) 9:00~12:10 | 2.場 所: | 第151回春季講演大会 第17会場 (早稲田大学 大久保キャンパス 52号館304教室) |
3.プログラム: | 座長 高木節雄(九大) 副座長 粟飯原周二(新日鐵) | 9:00~9:20 | Fe-Cu合金研究の社会背景と本プロジェクトの意義 | 高木節雄(九大) | 9:20~9:45 | 鋼の引張変形挙動に及ぼすナノCu粒子分散の影響 | 土山聡宏(九大) | 9:45~10:05 | ナノCu粒子と転位の相互作用の分子動力学的解析 | 赤星保浩(九工大)、川上和人(新日鐵) | 10:05~10:25 | フェライト系モデル合金でのナノCu粒子析出挙動の解明 | 佐野直幸(住金)、山下孝子(JFE)、野村正裕(神鋼) | 10:25~10:50 | ナノCu粒子の析出挙動に関する計算科学モデル | 榎本正人(茨城大) | 11:00~11:20 | 超高強度高加工性マルテンサイト鋼板の試作と実用性能の評価 | 長滝康伸(JFE) | 11:20~11:40 | ナノCu粒子の水素吸蔵特性 | 家口 浩(神鋼) | 11:40~12:00 | オーステナイトの粒成長挙動に及ぼす粒界Cu偏折の影響 | 中田伸生(九大) | 12:00~12:10 | 今後の課題と展望 | 粟飯原周二(新日鐵) |
4.参加費: | 無料 | 5.資料: | 当日会場で配布します。 | 6.参加申込み: | 事前申込みは不要です。 |
| 問合せ先: (財)金属系材料研究開発センター(JRCM) 鉄鋼材料研究部 櫻谷敏和 TEL.03-3592-1283 / FAX.03-3592-1285 E-mail:tsakuraya@jrcm.jp |
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