21世紀においても科学技術創造立国を目指す日本にとって、高等教育機関における従来の技術者教育を大きく変革する必要性に迫られてきています。これまでは、工学に関する原理や知識の理解を中心とした教育に重きがおかれる傾向がありましたが、今後は、学生が自ら問題意識を持って主体的に考えること、多面的な視点からものごとを見ること、必要な情報の収集や自分の考えの効果的な伝達、理解したことを実際の問題解決に役立てること、そしてリーダーシップやチームワークのための協調性など、技術者教育の現場でこれまであまり注目されてこなかった能力や素養を身に付けることが要求されるようになってきました。一方、こうした流れを教育の画一化につなげるのではなく、それぞれの教育機関がそれぞれの立場を自覚して独自性を発揮していくことも求められています。これらの考え方は,日本技術者教育認定機構(JABEE)の認定基準の中にも明確に述べられています。また、優れた取り組みを後押しする制度も整備されてきており、そのひとつに文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム」(「特色GP(Good Practice)」)などがあります。 平成17年度の連合講演会では、これからの社会における科学技術の重要性に関して大局的視点から基調講演をいただき今後の技術者教育のあり方について考えたいと思います。さらに、技術者教育における新たな取り組みの実践例として、「教育GP」に採択された事例、JABEE認定校での取り組み事例、関連学協会からの推薦事例などを紹介していただき、今後の新しい技術者教育の実践に関してより具体的な情報交換の場を提供いたします。今後の技術者教育における新しい取り組みの輪を広げる一助となることを期待しています。
日時: | 平成17年9月3日(土)9:50~16:50(受付開始:9:00) | 会場: | 東京電機大学神田キャンパス丹羽ホール 〒101-8457東京都千代田区神田錦町2-2 Tel:03-5280-3522(代) JR御茶ノ水駅(中央線・総武線)・JR神田駅(山手線・京浜東北線)徒歩8分,地下鉄淡路町駅(丸ノ内線)B7出口・新御茶ノ水駅(千代田線)B7出口・小川町駅(都営新宿線)B7出口・徒歩3分,神保町駅(半蔵門線・都営三田線)A7出口・神田駅(銀座線)1番出口・竹橋駅(東西線)3B出口・徒歩8分 会場地図は、東京電機大学ホームページ参照(http://www.dendai.ac.jp/map/kanda2.html) | 主催: | 日本工学教育協会 | 共催: | 電気学会(幹事)(以下五十音順)化学工学会 計測自動制御学会 資源・素材学会 自動車技術会 情報処理学会 精密工学会 繊維学会 電子情報通信学会 土木学会 日本化学会 日本機械学会 日本教育工学会 日本金属学会 日本経営工学会 日本原子力学会 日本建築学会 日本工学会 日本設計工学会 日本セラミックス協会 日本鉄鋼協会 | 後援(予定): | 文部科学省 経済産業省 | 協賛(予定): | 日本経済新聞社 日刊工業新聞社 フジサンケイビジネスアイ 日本工学アカデミー | プログラム: | 工学教育連合講演会とは 工学教育連合講演会の目的は、工学教育を取り巻く近時の社会的環境の変化を踏まえて、工学教育に関心の深い主要学協会が連合し、これらの工学教育のあり方について、各学協会からの講演と多角的な議論情報交換により、工学教育の一層の改善と工学・技術の発展に寄与するために開催しております。 | 開会挨拶(09:50~10:00) | 臼田 誠次郎(工学教育連合講演会実行委員長,日本工営(株)取締役専務) | セッション1「特色ある創成教育実践例(Ⅰ)」(10:00~11:00) | 座長:伊藤 紘二(東京理科大学基礎工学部教授) | (1)工学設計教育とその課外活動環境 | 服部 陽一(金沢工業大学副学長) | (2)『楽力』によって拓く創造的ものつくり教育(仮) | 石川 晴雄(電気通信大学電気通信学部教授) | 基調講演(11:00~12:00) | 司会:筧 捷彦(早稲田大学理工学部教授) | 「科学技術大好き日本を創ろう」(仮) | 加納 時男(参議院議員) | 昼休み(12:00~13:00) | セッション2「特色ある技術者教育実践例」(13:00~14:30) | 座長:奥津 良之((株)山武シニアマネージャー) | (3)工学院大学における取組み:ECP(Engineering Clinic Program) | 古屋 興二(工学院大学工学部教授) | (4)日本語力の徹底訓練による発想型技術者育成 | 塚本 真也(岡山大学工学部副学部長) | (5)多角的評価で磨く文工融合型情報学教育(仮) | 伊東 幸宏(静岡大学情報学部教授) | 休 憩(14:30~14:40) | セッション3「特色ある創成教育実践例(Ⅱ)」(14:40~16:40) | 座長:久保田 裕二((株)東芝研究開発センター技監) | (6)自ら学ぶ環境作りと継続学習 ~プロジェクト演習における取り組み~ | 安野 卓(徳島大学工学部助教授) | (7)状況に埋め込まれた細粒度マイコン設計教育 | 高橋 隆一(広島市立大学情報科学部助教授) | (8)大学と地域で築く21世紀型ひとづくり共・育 東大阪中小企業ものづくり ネットワークと連携したアントレプレナー型エンジニア育成(仮) | 大橋 江利架(大阪産業大学工学部客員講師) | (9)創成型工学教育支援プログラム | 早川 義一(名古屋大学大学院工学研究科副研究科長) | 閉会挨拶(16:40~16:50) | 佐藤 之彦(工学教育連合講演会実行委員会幹事,千葉大学工学部教授) | 定員: | 300名(先着順) | 参加費: | 主共催学協会会員:3,000円 非会員:5,000円(含資料代) | 申込方法: | 申込書を郵送又はFAXでご送付ください。参加費は8月22日(月)までに下記口座にお振込ください。 | | 振込先: | 三井住友銀行 三田通支店(ミツイスミトモギンコウ ミタドオリシテン) (普通)6867655 | 口座名: | (社)日本工学教育協会連合口 (シャダンホウジン ニホンキョウイクキョウカイレンゴウグチ) |
| ※領収書が必要な方は申込書通信欄にご記入ください。 | 申込先: | 工学教育連合講演会事務局(社)日本工学教育協会 〒108-0014 東京都港区芝5-26-20建築会館4階 (担当 川上) Tel:03-5442-1021 Fax:03-5442-0241 URL:http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsee/ |
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