「鉄鋼工学セミナー」では、これまで、大学において鉄鋼に関する基礎的な教育を受けた若手研究者や技術者を対象として講義が行われてきました。しかし、科学技術の多様化や学問領域の拡大に伴って、最近は、大学での鉄鋼関連の講義は大変少なくなってきており、鉄鋼に関する基礎的な教育を受けることなく鉄鋼関連企業に就職する学生も増えてきています。こうした傾向を反映して、セミナー受講者のアンケートでは、「学術専門用語の意味が理解できない」、「基礎に重点を置いた講義をやってほしい」という意見が多く聞かれるようになりました。そこで、講義内容の見直し・再編を行い、「鉄鋼工学セミナー」では、鉄鋼分野の技術者・研究者として必要不可欠な基盤分野により重点を置いたプログラム編成といたしました。一方で、高い専門性を有する技術者・研究者を育成するために「より現場に密着した技術に関わる講義や専門性を高めるような講義を増やして欲しい」との意見もあります。しかしながら、「鉄鋼工学セミナー」の中だけではこうした意見をプログラムに反映させることは困難な状況です。そこで、こうした高度なレベルの要求に対応すべく、平成16年度より「専科」という特別講義を別の企画として設定することにいたしました。 「専科」は、“特定の専門技術や高度の学術分野を深く理解したい”という熱意のある技術者や研究者のために開講されるもので、中堅技術者の人材育成強化を目的としています。会員のニーズに応じて「専科」の数も増やしていく計画です。「専科」は少数精鋭主義をモットーとした中身の濃い講義ですので、興味と熱意のある方々の参加を期待しています。
1.期 日: | 2005年11月14日(月)13:00~15日(火)13:00 | 2.会 場: | 九州大学 箱崎キャンパス 箱崎理系地区21世紀交流プラザⅠ(講義室B) 〒812-8581 福岡市東区箱崎6-10-1 交通手段 地図1 地図2
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| 3.講義の概略: | 鉄の基本的な強化機構である固溶強化、転位強化、粒子分散強化、結晶粒微細化強化について、転位論に基づいた理論的な解説を行う。具体的には、固溶強化に関する溶質元素の濃度依存性、転位強化に関するBailey-Hirsch則、粒子分散強化におけるOrowan則、結晶粒微細化強化におけるHall-Petch則などを理論的に導出し、実験結果なども含めて各強化機構による強化限界に関して解説する。その他、時間が許せば、複相鋼の降伏強度の考え方、脆性破壊に対する結晶粒径依存性についても説明する。 (2005年4月11日~12日に開催した第2回と同じ内容) |
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| 4.プログラム概略:
| 11/14(月)
| 13:00 までに集合 13:00~17:00 講義 18:00~ 懇親会(追って受講者の皆様へ連絡いたします)
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| 11/15(火)
| 9:00~13:00 講義 アンケート収集後、解散
| 5.講 師: | 高木節雄(九州大学教授) |
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| 6.幹 事: | 坂本雅紀(住友金属小倉) |
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| 7.募集定員: | 10~20名(定員を超えた場合は、先着順とさせていただきます)。
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| 8.参加資格: | 日本鉄鋼協会個人正会員 |
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| 9.費 用: | 受講料 | 25,000円 (本会維持会員会社所属の方、大学若手教員) 35,000円(上記以外の方) | 懇親会費 | 6,000円(1回) | ※当日現金支払いでお願いいたします。 なお、宿泊は各自でお手配願います。 |
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| 10.申込締切日: | 2005年10月14日(金)期日厳守 キャンセルは2005年11月2日(水)までにお願いいたします。 |
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| 11.申込方法: | ※受付は終了いたしました。 |
| | 12.問合せ先: | (株)住友金属小倉 坂本雅紀 TEL.093-583-6545, FAX.093-591-3930 E-mail: sakamoto-msn@sumitomometals.co.jp 〒802-8686 北九州市小倉北区許斐町1 |
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