平成10年からスタートした日本鉄鋼協会と日本鋼構造協会の交流企画連絡会主催によるシンポジウムは第7回を迎え、今回は、日本鉄鋼協会春季講演大会において「エココン・スチールストラクチャの創出-鋼構造における環境問題への取り組み-」を主題として開催することになりました。 ご存知のように、環境配慮の視点はあらゆるものに対し不可欠となってきました。われわれの身近にある鋼構造物に対しても、同様な視点が求められ、さまざまな活動がなされております。今回、この課題について日本鋼構造協会の研究委員会の中で中心となって活躍されている先生方に講師をお願いし、直近の成果をご紹介頂くことにしました。パネルディスカッションや活発な討議を通して今後の展望をつかんで頂けたらと考えています。奮ってご参加ください。
記
| 1.日 時: | 2005年3月31日(木) 10:00~15:30 | 2.場 所: | 第149回春季講演大会 第10会場 (横浜国立大学・工学部講義棟C-201) 〒240-8501 横浜市保土ヶ谷区常盤台79-5 地図・アクセスはHP参照(URL:http://www.ynu.ac.jp/ynu/map/1.html) | 3.プログラム: | 座長 小林順一 (日鐵テクノリサーチ) | 10:00~10:05 | 開会挨拶 | 小林順一 (日鐵テクノリサーチ) | 10:05~10:55 | 環境適合商品「鋼構造物」の実現に向けて | 奈良 敬 (岐阜大) | | 講演要旨:鉄鋼材料は資源循環に成功した優良な環境適合材料であるが、鋼構造物の環境負荷低減が強く求められている。JSSC(日本鋼構造協会)でこれまで取り組んできた鋼構造物の環境負荷評価に関する調査研究について紹介し、環境適合商品として鋼構造物を開発するための評価マトリックス、ならびに環境適合商品の実現に向けた課題について述べる。 | 10:55~11:45 | 建築鋼構造のリユースシステム | 岩田 衛 (神奈川大) | | 講演要旨:建築構造のライフサイクルにおける環境負荷を削減するためには躯体そのものの「長寿命化」、部材レベルでの長寿命化といえる「リユース」、材料レベルでの長寿命化といえる「リサイクル」が挙げられる。建築鋼構造においては、リサイクルは市場が成立しているが、ここでは、「リユース」という方策の実現を検討してみる。 | 13:00~13:50 | 環境性に配慮した耐震構造 | 山田 哲 (東工大) | | 講演要旨:地震国である我が国では耐震性の確保は建築構造における最重要課題である。耐震性と環境性を両立させるにはどのような構造システムが望ましいかについて、特に鋼構造優位性に力点を置き、耐震工学の立場から環境性に配慮した建築構造のありかたを考える。 | 14:00~15:25 | パネルディスカッション「鋼構造物の環境適合性を考える」 | | 司 会 | 野瀬 哲郎(新日鐵) | パネリスト | 奈良 敬(岐阜大)、岩田 衛(神奈川大)、山田 哲(東工大)、紀平 寛(新日鐵)、 三田尾 眞司(JFEスチール)、千田 光(住金) |
| 15:25~15:30 | 閉会挨拶 |
| 4.参加費: | 2,000円((社)日本鉄鋼協会会員・(社)日本鋼構造協会会員) 3,000円(一般) ★参加費は当日会場で受付けます。 テキストは当日配布します。 |
尚、詳細は随時HP上で更新しますので、それぞれの協会のHPをご参照ください。問合せ先:
(社)日本鉄鋼協会 学会・生産技術部門事務局 技術企画・部会Gr. 太田 〒101-0084 千代田区神田司町2-2 新倉ビル2階 TEL. 03-5209-7014 FAX.03-3257-1110 E-mail: ohta@isij.or.jp | (社)日本鉄鋼協会 (ISIJ)と(社)日本鋼構造協会(JSSC)の交流について(社)日本鋼構造協会と(社)日本鉄鋼協会では、平成8年に(社)日本鉄鋼協会からの呼びかけにより、両協会間に交流企画連絡会を設置いたしました。その目的は、鋼構造物の製作・製造側と鋼材供給側間でニーズ、シーズ等に関する情報を交換し、学術・技術の場を提供することであります。具体的なこれまでの活動として、以下の「鉄鋼材料と鋼構造に関するシンポジウム」を行ってきました。 - H10年11月「鋼構造用高張力鋼(780N/mm2級)の製造・利用技術の現状と展望」
- H11年 3月「耐震、耐火性に優れた形鋼・鋼管の製造・利用技術の現状と展望」
- H12年10月「高性能鋼の橋梁への利用」
- H13年11月「溶接を超えるボルト接合-その課題と期待-」
- H14年11月「鋼構造の耐久性および長寿命化」
- H15年11月「鋼構造を支える溶接技術の現状と展望」
本年度は、第149回春季講演大会(平成17年3月29日(火)~31日(木)、於:横浜国立大学)におきまして、「エココン・スチールストラクチャの創出-鋼構造における環境問題への取り組み」と題するシンポジウムを企画しました。 |