世界の石炭資源のうち7割以上を劣質炭が占めることから、将来は良質な石炭資源が減少し、高炉用コークス製造に必要な粘結炭の確保が困難となることが予想される。劣質炭は粘結性が著しく低く、コークス強度を大幅に低下させるため、現在の技術ではコークス炉での多量使用が不可能である。粘結性が低い劣質炭使用時のコークス化機構を解析し、劣質炭多量配合での高強度コークス製造という相矛盾した特性に対する技術を開発することは、コークス炉での石炭資源有効利用技術開発や化学原料、エネルギー分野にまたがる石炭の複合利用を推進する上で極めて重要である。 本研究会では、石炭のコークス化現象に関して新しい研究手法を活用し、1)石炭コークス化過程における物質、相変化現象の解明、2)コークスの炭素構造の精緻な解析およびモデル化、3)コークス強度支配因子の解析およびモデル化を図ることを目的に、新しい粘結現象の解釈と定量化を進めてきた。活発な討議を通じ、研究成果がコークス製造方法の精緻化や石炭資源有効利用技術の開発へ資することを期待する。
1.主 催: | 社団法人 日本鉄鋼協会 | 2.日 時: | 2005年9月21日(水)13:00~17:30、9月22日(木)9:30~16:30 | 3.場 所: | 日比谷国際ビル 30階大会議室 A *25階受付へお越し下さい。 〒100-0011 東京都千代田区内幸町2-2-3(当日連絡先) | TEL:03-3597-3549(JFE技術企画部 松本)、 または03-3597-3407(JFE技術企画部 小林) |
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| 4.プログラム |
| 9月21日(水) |
| 13:00~13:10 | 主査挨拶 |
| 三浦孝一(京大) | 13:10~13:25 | コークス強度支配因子、モデル化の研究概要 |
| 研究幹事 | 13:25~14:05 | I.冶金用コークスの破壊強度 -材料学的評価- |
| 逆井基次(豊橋技科大) | 14:05~14:45 | II.ミクロ構造に着目したコークス強度発現機構 |
| 青木秀之(東北大) | 15:00~15:40 | III.気孔形成メカニズムの解析とモデル化 |
| 坂西欣也(産総研) | 15:45~16:00 | コークスの炭素構造の研究概要 |
| 研究幹事 | 16:00~16:40 | IV.XRD,TEMによるコークス化時の炭素基質構造の解析 |
| 京谷隆(東北大) | 16:40~17:20 | 特別講演「コークスの破壊挙動とその制御について」 |
| 有馬孝 (新日鐵) | 17:30~ | 技術懇談会 |
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| 9月22日(木) |
| 9:30~10:10 | V.レーザーラマンを利用した軟化溶融物の炭素化機構の検討 |
| 中川浩行(京大) | 10:10~10:50 | VI.ハンドピッキングを用いたコークスおよびセミコークスの局所構造解析 |
| 宝田恭之(群大) | 10:50~11:30 | VII.炭素構造形成から見た劣質炭と粘結炭の相違 |
| 尾崎純一(群大) | 12:45~13:25 | 特別講演「数学モデルによる高炉内におけるコークスの反応・劣化挙動解析」 |
| 高谷幸司(住金) | 13:30~13:45 | 石炭コークス化過程における物質、相変化現象の研究概要 |
| 研究幹事 | 13:50~14:30 | VIII.非微粘結炭を多く含む配合炭のコークス化機構 |
| 鷹觜利公(産総研) | 14:45~15:25 | IX.軟化溶融・セミコークス化過程の凝集構造変化 |
| 熊谷治夫(北大) | 15:30~16:10 | X.セミコークスの構造分析による固化機構と配合効果の検討 |
| 貴傳名甲(大阪大) | 16:15~16:25 | 活動総括と今後の展開 |
| 加藤健次(新日鐵) | 16:25~16:30 | 閉会挨拶 |
| コークス部会長 川田 仁(JFE) |
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| 5.定 員: | 80名 | | | 6.参加費(テキスト代含む):
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| 会 員 | 予約価格 | 6,000円 | 当日価格 | 7,000円 | 非会員 | 予約価格 | 7,000円 | 当日価格 | 8,000円 | 技術懇談会費:2,000円 |
| | | 7.その他: | 参加費は当日受付にてお支払い下さい。テキストは当日配布となります。 テキストはシンポジウム終了後残部がある場合、上記当日価格にて販売致します。 | | | 8.参加申込み: | ※参加の申込みは終了いたしました。 | | | 9.申込み期限: | 2005年9月7日(水) |
申込み・問合せ先:
(社)日本鉄鋼協会 学会・生産技術部門事務局 龍(リョウ) 淳子 TEL:03-5209-7013 FAX:03-3257-1110 E-Mail:ryo@isij.or,jp |
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