「鉄の歴史―その技術と文化―」フォーラムでは、秋季講演大会の折、開催地にふさわしいテーマでシンポジウムを企画・実施してきました。中国山地一帯は、古来から「たたら」と呼ばれる伝統技法による製鉄がさかんに行われてきたところです。このことは、原料の砂鉄が豊富にあったこと、温帯モンスーンに属するこの一帯が、山林資源に恵まれていたことが大きな要因であったことはいうまでもありません。今回のシンポジウムは考古学的手法によって発掘された製鉄関連遺跡の最新の調査・研究成果、さらに工学的な側面からこの分野に関する問題点を取り上げ、今後の研究成果の方向性について理解を深めるために企画しました。ぜひ多数ご参加下さいますよう、ご案内申し上げます。
1.日 時: | 2005年9月29日(木)9:55~17:20 | 2.場 所: | 第150回秋季講演大会 第6会場(広島大学 東広島キャンパス) 〒739-8571 東広島市鏡山1-4-1 〈交通アクセス〉JR山陽本線 西条駅下車(JR広島駅→JR西条駅(35分)) JR西条駅前から広島大学行きバスで約20分 | 3.プログラム |
|
| 司 会 |
| 河瀬 正利(広大名誉教授) | 9:55~10:00 | 開会挨拶 |
| フォーラム座長 寺島 慶一 | 10:00~10:40 | 佐田町の加賀谷たたら・鍛冶屋の概要とその道具について |
| 山崎 順子(飯南町教育委員会), 河瀬 正利(広大名誉教授) | 10:40~11:20 | 価谷たたらの発掘調査とその成果 |
| 目次 謙一(島根県古代文化センタ-), 角田 徳幸(島根県埋蔵文化財調査センタ-) | 11:20~12:00 | 明治期在来製鉄業の諸類型と価谷たたら |
| 加地 至(県立岡山一宮高等学校) |
|
|
| 司 会 |
| 穴澤 義功(たたら研究会) | 13:00~13:40 | 炭素拡散から見た古代及び前近代の鋳鉄脱炭技術 |
| 大和田野 利郎(九工大名誉教授) | 13:40~14:20 | 製鉄関連遺物の放射性炭素年代測定 |
| 山田 哲也, 塚本 敏夫(元興寺文化財研究所), 江波 大樹,中村 俊夫, 小田 寛貴(名大) | 14:20~15:00 | 古代及び近世製鉄の鉱石・炉材の鉱物と化学組成 |
| 井澤 英二(九大名誉教授) |
|
|
| 司 会 |
| 角田 徳幸(島根県埋蔵文化財調査センタ-) | 15:15~15:55 | 鳥取県中道東山西山遺跡の発掘調査とその成果 |
| 小口 英一郎(鳥取県埋蔵文化財センタ-) | 15:55~16:35 | 中国地方における中世製鉄遺跡 |
| 上栫 武(岡山県古代吉備文化財センター) | 16:35~17:15 | 田儀櫻井家たたら製鉄に関する基礎調査 |
| 石原 聡(出雲市役所), 西尾 克己(島根県教育委員会), 松尾 充晶(島根県埋蔵文化財調査センター) | 17:15~17:20 | 閉会挨拶 |
| フォーラム幹事 天辰 正義 |
| ※講演会終了後、懇親会を予定しています。 |
|
| 4.参加費: | 2,000円(講演論文集代として) | 5.懇親会費: | 4,000円(会場:広島大学 学士会館、工学部から徒歩5分) | 6.参加申込み方法: | 参加希望者は事前に同封のFAX用紙又はE-mailにて氏名、所属、連絡先(電話、FAX、E-MAIL)を明記の上、9/17(土)までに下記申込み先へお送り下さい。 |
申し込み・問合せ先:
千葉工業大学 工学部 機械サイエンス学科 寺島 慶一 FAX:047-478-0329 E-mail:k.terashima@pf.it-chiba.ac.jp |
|