計測・制御・システム工学部会制御フォーラム(第4期「次世代鉄鋼プロセス制御フォーラム」)では、下記の要領で第1回フォーラム「制御のための数理最適化」を開催いたします。
1.目 的: | 鉄鋼業における現行の制御技術をブレークスルーする技術として期待を集める“ハイブリッドシステム制御技術”の数理的基礎となる混合整数計画問題の解法にスポットをあて、基礎的解法から制御問題固有の特徴を用いた解法までを、この分野で精力的な研究を続けておられる最も旬なお二人の講師にご講演をいただき、鉄鋼プロセス制御への応用に関する方向性などについて議論する。 | 2.日 時: | 平成16年10月25日(月)14:30~17:30 | 3.場 所: | 新日本製鐵(株)代々木研修センター (〒151-0053 東京都渋谷区代々木3-59-9 TEL.03-3370-3141) |
4.プログラム: | | 14:30~14:35 | フォーラム紹介 | 座長 井村順一(東工大) | | 14:35~15:50 | 講演「拘束システムのリアルタイム最適化 -ハイブリッドシステムの制御への展開-」 | | | | 講師 井村順一(東工大) | | 概 要: | ハイブリッドシステムの最適制御において、混合整数計画問題(組合せ2次計画問題)をリアルタイムで解くことは実用化に向けた重要な課題の一つとなっている。講演者は、この種の最適化問題を制御問題固有の特徴を用いてオンラインで解く手法の確立に向けて、近年その基礎研究を展開している。本講演では、その中の取組みの一つとして、入力拘束を有する線形システムに対するモデル予測制御問題が、ハイブリッドシステムのモデルの一つである線形相補性システムの解を求める問題と等価であることを利用して、逐次的にモデル予測制御入力を求める手法を紹介する。本手法を用いると、100ステップ先まで予測した場合にMatlabの2次計画問題を用いた場合より約50倍速く解を得ることが可能になる。 | | 16:00~17:20 | 講演「混合整数計画の解法について」 | 講師 松井知己(東大) | | 概 要: | 本発表では、混合整数計画の基本的な(厳密)解法について、解説を行う。まずは、0-1整数計画法に関する分枝限定法、さらに近年のソフトウエアに採用されている分枝切除法について解説を行う。また、混合整数計画法に対する切除平面について簡単に述べる。 混合整数計画特有の解法としては、整数計画問題を繰り返し解くことによって混合整数計画問題を解く、ベンダースの分解法について解説する。また、サイズの大きな整数計画問題を解く際に重要な手法である釘付けテストについて、解説を行う。 | | 17:20~17:30 | 総合討論 | 座長 井村順一(東工大) | | | 講演の内容に対する質疑に加えて、今後の方向性に関して自由に意見交換し、討論する。 |
5.定 員: | 30名 | 6.参 加 費: | 無料 | 7.申込み方法: | 勤務先・所属・電話番号をご記入の上、事前にE-mailにて下記宛先へお申込み下さい。 | 8.申込み期限: | 平成16年10月15日(金) |
申込み・問合せ先:
新日本製鐵(株) 計測制御研究開発部 黒川哲明 TEL.0439-80-2077 FAX.0439-80-2741 E-mail:kurokawa@re.nsc.co.jp |
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