第148回秋季講演大会中に行われる評価・分析・解析部会第6回部会集会として、下記のとおり特別講演会を開催いたします。お誘い合わせの上、多数ご出席下さい。
1.日時: | 2004年9月29日(水) 13:30~14:30 | 2.場所: | 第148回秋季講演大会 第19会場 (秋田大学手形キャンパス 教育文化学部 3号館 150号室) | 3.講師: | 藤尾慎一郎先生 (国立歴史民俗博物館研究部 助教授)
| 4.内容: 「AMS-炭素14年代測定法が明らかにした新しい日本の鉄の歴史」 | 土器に付着した炭化物をAMS炭素14年代測定法を用いて分析したところ、弥生時代がこれまでよりも500年早く始まっていた可能性が出てきました。このことは考古学界に大きな波紋を投げかけ、特に鉄の歴史を扱っている分野では大論争にもなりました。もっとも古い鉄器と考えられてきた福岡県曲り田遺跡の鋳鉄系鉄器が紀元前10世紀の日本に存在したことになるからです。すなわち、中国でも製作が本格化していない鋳造鉄器が、古くから辺境の列島に到達し、ましてや普及していたことを意味します。これは考古学的成果と矛盾するので500年もさかのぼることはあり得ないというものでありました。この矛盾はその後の再調査・検討で解消されてきました。本講演では、このような経過を通じ、鉄の歴史が短くなったことが日本の古代国家成立に関するこれまでの考え方に、どのように影響を与えていくかについて紹介します。
| 5.参加費: | 無料 | 6.参加申込み: | 事前申込みは不要です。 |
申込み・問合せ先:
(社)日本鉄鋼協会 学会・生産技術部門事務局 太田 TEL:03-5209-7014 FAX:03-3257-1110 E-mail:ohta@isij.or.jp |
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