計測・制御・システム工学部会システムフォーラム(第4期「鉄鋼業を革新するフレキシブルなシステム化技術-ITを利用した設計・計画・管理の新技術」)では、下記の要領で第5回フォーラム「在庫削減と物流効率化へのシステム支援」を開催いたします。
1. | 目的:
| 製鉄所では、多くの方が日々の在庫管理および物流手配に従事している。そこで、第5回フォーラムでは、在庫削減および物流効率化に向けたシステム支援方法について紹介し、現状の課題と解決の方向性について議論する。 | 2. | 日時: | 平成16年8月30日(月)13:15~17:00 | 3. | 場所: | 東京 JFEスチール株式会社 30階会議室B (東京都千代田区内幸町2-2-3 日比谷国際ビル(TEL.03-3597-3142)) | 4.プログラム | | 13:15~13:25 | フォーラム紹介 | | 座長 谷野哲三(大阪大学) | | 13:25~14:25 | 講演「先進的生産在庫マネジメント APIM」 | | 講師 勝呂隆男(TSCコンサルティング) | | 概要: 在庫適正化の為には、部分最適に陥らずに全体最適を目指した系統的なアプローチが必要である。TSCコンサルティングでは、(1)基準在庫を設定する生産管理アプローチ、(2)拠点統合による営業・物流アプローチ、(3)アイテム削減による設計アプローチを総合的に展開して全体最適を実現する経営手法を提案している。本講演ではこれらの各アプローチの概略と、(1)のうち基準在庫を設定する新しい数理的手法について紹介する。安全在庫を設定する古典的OR理論の限界と新理論の有効性についても解説し、開発した基準在庫算出ソフトウェアのデモを行う。 | | 14:25~15:25 | 講演「最適化手法による出荷物流効率化」 | | 講師 梅田豊裕(神戸製鋼所) | | 概要: 製鉄所の製品出荷は船舶を中心に行われており、滞船時間の削減、出荷岸壁での作業効率化、積載効率の向上等による出荷物流のコストダウンが課題となっている。本講演では、加古川製鉄所における取組みとして、(1)入港予定船舶に対する荷役バースの決定と各バースでの荷役作業順序の決定に分枝限定法を応用し、バース運用の効率化を図った事例、および、(2)圧延コイルの船倉への3次元積み付け位置の決定にメタヒューリスティックスを応用し、荷役効率の向上を図った事例について概説する。また、各事例について、実用性を高める上で工夫した点についても触れる。 | | 15:35~16:35 | 講演「鉄道におけるダイヤ乱れ復旧支援技術」 | | 講師 富井規雄(鉄道総合技術研究所) | | 概要: 鉄道において事故などによってダイヤに乱れが生じた時には,列車の運休,順序の変更など,一連のダイヤの変更を行なって,ダイヤを正常に復する試みが行なわれる。この業務を「運転整理」と呼ぶ。運転整理は,迅速な対応が必要であること,複雑で大規模な問題であること,評価尺度が一律ではない等の理由により,きわめて難しい問題として知られている。現時点では,運転整理は,ほぼすべて人手で行なわれているが,その難しさから,コンピュータによる支援が強く求められている。本講演では,鉄道における運行管理の現状を述べた後,筆者らが現在開発中の運転整理案を自動的に作成するアルゴリズムについて紹介する。 | | 16:35~17:00 | 総合討論 | | 座長 谷野哲三(大阪大学) | | 講演の内容に対する質疑に加えて、今後の方向性に関して自由に意見交換し、討論する。 | 5. | 定員: | 50名 | 6. | 参加費: | 1,000円(資料は当日会場にて配布いたします) | 7. | 申込み方法: | 勤務先・所属・電話番号をご記入の上、事前にE-mailにて下記宛先へお申込み下さい。 | 8. | 申込み期限: | 平成16年8月13日(金) |
申込み・問合せ先:
JFE技研(株) 計測制御研究部 加地孝行 TEL.044-322-6438 FAX.044-322-6518 E-mail:t-kaji@jfe-rd.co.jp |
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