鋼板上に、無機や有機の表面処理皮膜をあらかじめ塗布した表面処理鋼板は、家電・建材用途として広く使用されています。研究会「表面処理鋼板の塗膜密着機構解明および評価方法の確立」では、この塗装系表面処理鋼板に要求される多岐にわたる性能の中から、塗膜の密着性を取り上げ、剥離現象や評価方法について検討してきました。本シンポジウムでは、塗装系表面処理鋼板の塗膜密着機構を解明するための界面分析法や剥離部観察、塗膜密着性評価方法の確立を目的とした新規剥離試験法の検討などの研究会活動を中間報告します。また、塗装鋼板の密着・剥離機構を解明する新たな手法として高輝度放射光施設(SPring-8)を利用した高精度残留応力測定を試みており、この共同実験の状況も紹介します。
1.日時: | 2004年9月 29日(水) 13:00~17:00 | 2.場所: | 第148回秋季講演大会 第15会場 (秋田大学 手形キャンパス 一般教育2号館 102号室) 〒010-8502 秋田市手形学園町1-1
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3.プログラム | <司会:和泉圭二(日新)> | | 13:00~13:05 | 開会の挨拶 | 中前勝彦(金沢工大) | | 13:05~13:35 | 高輝度放射光施設(SPring-8)による残留応力の測定 | 中前勝彦(金沢工大) | | 13:35~14:00 | SPring-8による共同実験状況 | 石塚清和(新日鐡) | | 14:00~14:30 | 鋼板塗膜剥離面のXPS分析と表面観察 | 小川俊夫(金沢工大) | | 14:30~15:00 | 顕微赤外線スペクトル法による塗膜面、はく離面の分析 | 稲垣訓宏(静岡大) | | 15:00~15:30 | 標準塗膜試験片を用いたDCB試験片の試作と破壊じん性試験 | 原圭介、今中誠(大阪教育大) | | 15:30~16:00 | 塗装系表面処理鋼板のテープ剥離試験法の再評価 | 中村吉伸(大工大) | | 16:00~16:30 | 複合材料の界面強度の評価法 | 宮入裕夫(東京電機大) | | 16:30~16:50 | 総合討論とまとめ | | 16:50 | 閉会の挨拶 | 中前勝彦(金沢工大) |
4.参加申込: | 当日受付 | 5.参加費: | ¥2,000(テキスト代を含む)
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問合せ先:
日新製鋼(株) 技術研究所 表面処理研究部 和泉圭二 TEL: 072-243-2583 FAX: 072-241-4610 E-mail:n04030@nisshin-steel.co.jp |
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