1.日時: | 2004年3月15日(月) 10:30~15:15 |
2.場所: | 広島県立産業技術交流センター・第2研修室 (広島市中区千田町3-7-47) |
3.プログラム: |
10:30~12:00 | 湯川記念講演 座長 仲井 清眞(愛媛大・工) 鉄鋼材料の溶接・接合に関わる材料科学 | 小溝 裕一(住友金属・総合技研) | 造船、建築、土木などで用いられる溶接構造用鋼は鉄鋼材料の主流であり、これまで多くの技術開発がなされてきた。なかでも、制御圧延・加速冷却による加工熱処理(TMCP)技術の進歩は、高強度・高靱性鋼を製造する点で大きな社会的経済的インパクトをもたらした。また、最近では1μm以下の超微細粒組織を有する材料の検討も進められている。 一方、これらの組織制御された鋼材を構造物として組み立てる場合、溶接されるのが一般的である。組織制御された鋼材を溶接すると、溶接部(溶接金属ならびに溶接熱影響部)ではせっかく作りこまれた材料特性も材質劣化を生じる。溶接金属部は溶融凝固したままの状態であり、圧延や熱処理による高強度化、高靱化手法が適用されない。溶接熱影響部では溶接熱サイクルによる結晶粒粗大化などが問題となる。 ここでは、溶接金属部、溶接熱影響部の材質、特性不均一に対する検討状況について述べる。 | 12:00~12:45 | 総会 | 1. | 平成15年度支部事業および決算報告の件 | 2. | 平成16年度支部事業計画および予算の件 | 3. | その他の報告と案件 | 4. | 鉄鋼技能功労賞と優秀講演発表学生の表彰 |
| 12:45~13:45 | 昼 休 憩 |
| 13:45~15:15 | 湯川記念講演 座長 福島 博(広大院・工) 合金の結晶構造とナノ組織 | 北野 保行(島根大・総合理工) | 結晶の組織はそれぞれの結晶構造に依存し、構造に由来することが多い。この固有の組織は、複雑な結晶構造を持つ金属間化合物において顕著である。結晶構造とそれに起因する固有の組織について、ラーベス相構造とB19型構造を例にとって述べる。ラーベス相構造中の転位の特徴とその構造、さらにこの結晶構造固有の粒界構造について説明する。一方、規則不規則変態に伴うB19型構造の出現に伴って発生する粒界組織の解析を示す。ここには回位と呼ばれる線欠陥の存在が認められる。回位は通常結晶中には存在できないといわれてきた。どのような場合に存在可能か、また回位が結晶中で変形の機構に寄与できるか、立体回位は考えられるか、などを述べる。 |
| 15:15~16:00 | 研究会等のグループ別討議 |
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4.参加申込: | 3月12日(金)までに、なるべくE-mailで下記にお申し込み下さい。 |
5.参加費: | 無料 |
6.申込・問合先: | 〒739-8527 東広島市鏡山1-4-1 広島大学 大学院工学研究科 機械システム工学専攻内 日本鉄鋼協会・日本金属学会 中国四国支部 福島博 FAX .0824―22―7192 E-mail: mtl-irn-cs@bogey.aphys.hiroshima-u.ac.jp |
7.アクセス: | http://www.hiwave.or.jp/hikos/kouryu/kouryutop.htm をご覧ください。 |