計測・制御・システム工学部会システムフォーラム(第4期「鉄鋼業を革新するフレキシブルなシステム化技術-ITを利用した設計・計画・管理の新技術」)では、下記の要領でシンポジウム「保全・管理業務の効率化へ向けた新アプローチ」を開催いたします。
1.目 的: | 生産量が大幅に増加している今日、事故・トラブルを防止し、高い設備稼動率を維持することが重要です。対策として先ず挙げられるのが、過去のトラブル対策を見直し、水平展開することです。しかし、必ずしも過去のトラブル事例の保管や活用が充分に実行されているとは言えません。そこで、本シンポジウムでは、失敗学のアプローチやシステム的支援手法について紹介いたします。 | 2.主 催: | 日本鉄鋼協会 学会部門計測・制御・システム工学部会/生産技術部門制御技術部会 | 3.日 時: | 平成16年11月5日(金)13:00~17:00 | 4.場 所: | 新日本製鐵(株) 八幡製鐵所 総合センター 1F マルチホール 〒804-8501 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 TEL:093-872-6655 |
5.プログラム: | | 13:00~13:10 | フォーラム紹介 | 座長:谷野哲三(阪大) | | 13:10~14:10 | 講演「失敗知識を脳に刷り込む」 | 講師:中尾政之(東大) | | 概 要: | 失敗知識として、データベースを構築するだけでは不十分である。事故が起きる前に、その知識をあらかじめ予習する余裕は、普通のエンジニアにはない。失敗知識から一言で言えるレベルまで上位概念を抽出し、それを構成員の脳の中に刷り込むような手法が必要である。手法として、危険予知訓練のようなロールプレイングゲームや、自分の知っている地図上に事故をマッピングするGIS、過去の重大災害を映像とともに再現する語り部、などが有効である。 | | 14:10~15:10 | 講演「生産のディジタル化と知識/技能」 | 講師:小野里雅彦(北大) | | 概 要: | 設計・生産業務や生産システムのディジタル化が進む中,いかにしてそれまで組織内で蓄積し,継承してきた知識や技能を継承し,さらに高度化していくか,ということが大きな課題となっている.本講演では生産のディジタル化における知識/技能の問題について概観したのち,仮想生産の技術を用いた生産知識の動態保存などのディジタル業務環境下での知識/技能の利用について述べていく。 | | 15:25~16:25 | 講演「設備・機器保全管理文書の自動集約とクラスタリング技術」 | | 講師:寺野隆雄(筑波大) | | 概 要: | プラント設備・機器の保全管理関係の文書は、(1)プラントが絶えず更新されている;(2)故障・不具合情報の内容が設計時の想定外である;(3)長期間の保存が必要にもかかわらず担当者が定まっていない;などの理由により、継続的かつ整合的な管理が困難である。本講演では、複数の担当者によって作成された、複数の文書情報を、組み合わせ論的な手法によって、自動的に集約し、階層的にクラスタリングするシステムを紹介する。本システムはインターネット上のアーカイブ情報を対象に開発され、現在、プラント情報管理にむけて拡張中である。 | | 16:25~17:00 | 総合討論 | 座長:谷野哲三(阪大) | | 講演の内容に対する質問に加えて、保全・管理業務の効率化に関して自由に意見交換し、討論する。 |
6.参加費: | 会員2,000円、非会員3,000円(テキスト代、消費税込) | 7.申込み方法: | 事前にFAXあるいはE-mailで氏名・会員番号(非会員の方は不要)・勤務先・所属・住所・電話番号・FAX番号を明記の上、下記事務局までお申し込み下さい。なお、申込受付確認の連絡はいたしませんので、あらかじめご了承下さい。 | 8.申込み期限: | 2004年10月21日(木) |
申込み・問合せ先:
(社)日本鉄鋼協会 学会・生産技術部門事務局 学術企画グループ 皆川 TEL.03-5209-7013 FAX.03-3257-1110 E-mail:minakawa@isij.or.jp |
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