北海道には豊富な砂鉄資源があり、これに着目した北海道における製鉄の歴史は、当時の国策と相まって、本州とは異なった特有の経緯が認められます。また擦文文化、アイヌ文化における鉄の役割、および開拓の必需品であった鉄のルーツ、石狩平野から正倉院蔵刀に類似した刀剣類の出土品の解析など未解明な部分が多くあります。 本シンポジウムではこのような点に焦点を絞り、北海道内で活躍している研究者にご講演いただき、北方文化を見つめ直す機会としたいと考えます。
1.主催: | (社)日本鉄鋼協会 社会鉄鋼工学部会 鉄の歴史-その技術と文化-フォーラム |
| 2.日時: | 2003年10月12日(日) 9:30~17:00(懇親会 17:30-19:15) |
| 3.場所: | 第146回秋季講演大会 第8会場 (北海道大学 高等教育機能開発総合センターE314号室) 〒060-8628 札幌市北区北17条西8丁目 |
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4.プログラム | 9:30~ 9:40 | 開会挨拶 |
| フォーラム座長 雀部 実(千葉工大) シンポジウム座長 桃野 正(室蘭工大) | 9:40~10:20 | 北海道の製鉄小史と当世風たたら製鉄の取組み |
| 片山 博(室蘭工大名誉教授) 桃野 正(室蘭工大) | 10:20~11:10 | 輪西高炉・日本製鋼所の同時成立と砂鉄 -北海道における近代鉄鋼業のあけぼの- |
| 佐藤 進(佐藤経営・技術コンサルタント事務所) | 11:20~12:00 | 北海道の砂鉄鉱床とその地質背景 |
| 中川 充(産総研) | 13:00~13:40 | 北の出土刀を科学する -X線CR・CTによる構造解析- |
| 佐藤 矩康(日本美術刀剣保存協会) | 13:40~14:20 | 日本製鋼所と堀井家 -瑞泉鍛刀所における作刀技術- |
| 堀井 胤匡、佐々木直彦(日本製鋼所瑞泉鍛刀所) | 14:30~15:10 | 北海道における伝統的生産技術と鉄 |
| 小林 幸雄(北海道開拓記念館) | 15:10~15:50 | サハリン・北海道の諸民族の鍛冶技術 |
| 天野 哲也(北大総合博物館) | 15:50~16:30 | アイヌ文化をめぐる鉄のはなし |
| 深澤百合子(札幌国際大学) | 16:40~17:00 | 総合討論 |
| 桃野 正(室蘭工大) | 17:00 | 閉会挨拶 |
| シンポジウム副座長 天野 哲也(北大総合博物館) |
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5.参加費:1,000円
| 6.資料:当日会場にて配布します。
| 7.参加申込み:事前申込みは不要です。
| 8.懇親会:北大百年記念館きゃら亭にて開催を予定 【懇親会費:4,000円/人程度】 |
問合せ先: | 〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-2 新倉ビル2階 (社)日本鉄鋼協会 学会・生産技術部門事務局 学術企画Gr. 龍(リョウ) 淳子 TEL:03-5209-7013/FAX:03-3257-1110 E-Mail:ryo@isij.or.jp |
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