1.目 的: |
様々な分野において、多くのSCM構築事例やIT活用事例が報告されるようになってきました。第2回フォーラムでは、他業界における最新動向および鉄鋼業における取組み事例の紹介を行います。 |
2.日 時:平成15年1月29日(水)13:00~17:00 |
3.場 所:京都 キャンパスプラザ京都 第4講義室(〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下る) |
4.プログラム: |
13:00~13:10 フォーラム紹介 | 座長:谷野哲三(阪大) |
13:10~14:10 講演「SCMビジネスモデルの本質」 | 講師:藤野直明(野村総研) |
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概要:多くの企業でSCM改革への取組みが始まったが成果を挙げている企業はまだ少ない。代表的なケースとしては2つあり、(1)SCM改革が需要予測や生産計画等のIT導入プロジェクトに終始し組織改革や社内ルール改革等の改革方法論が欠如しているケース、(2)流通分野における取引形態改革等のSCM改革への取組みが遅れているケースである。これらはSCMビジネスモデルの本質を理解していないまま取り組む場合に良く見られる。SCMビジネスモデルの本質は、計画の同期化を実現する情報共有と組織間(部門間、企業間)の計画調整システムである。本講演では、SCMの事例を用いて、SCMビジネスモデルの本質を説明し、その実行戦略の提案を行う。 |
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14:10~15:10 講演「自動車・鉄鋼間におけるSCMの構築」 | 講師:後川隆文(新日鐵) |
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概要:トヨタ自動車九州株式会社の増産に伴う置場拡張に必要な投資回避の要請に対し、八幡製鉄所との間の鋼材の発注(納入指示)から納品に至る業務にSCMを適用し解決した。その具体的な進め方として、(1)双方の業務実態調査を通して課題を抽出し、(2)課題解決に向けた企業間の最適化を目指した新業務モデルを考案し、(3)業務モデルを最適化手法やシミュレーション予測を活用して実業務レベルに具現化し、(4)端末モビリティ化や電子化などITを使って実用化した。本講演は上述のSCM実現に至る業務再構築~具現化施策~システム化に関したものである。 |
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15:30~16:30 講演「多工程生産プロセスの物流最適化方法」 | 講師:岩谷敏治(神鋼) |
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概要:製鉄所は多工程からなる生産プロセスであり、各工程の協調による全体最適化を目的としている。これは、複数会社間の全体最適化を目的とするSCMに通じる部分がある。本報告では、溶銑物流、溶鋼物流を例として取り上げ、多工程からなる生産プロセスの改善における、シミュレーション、最適化手法等の技術の活用方法を例示した上で、それらの技術のSCM構築への活用について考察を行う。 |
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16:30~17:00 総合討論 | 座長:谷野哲三(阪大) |
講演の内容に対する質問に加えて、SCMの最新動向やIT技術応用とその事例など全般に関して自由に意見交換し、討論する。
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5.定 員:50名 |
6.参加費:2,000円 |
7.資 料:当日会場にて配布いたします。 |
8.参加申込み:事前にFAXまたはE-MAILで、会員番号・勤務先・所属・住所・電話番号・FAX番号・E-MAILアドレスを明記の上、下記参加申し込み先までお申込み下さい。 |
9.申込み期限:平成15年1月10日(金) |
- 参加申込み・問い合わせ先
- 川崎製鉄(株) 水島製鉄所 制御技術部 加地孝行
- TEL.086-447-2503または043-262-2362
- E-MAIL:kaji@kawasaki-steel.co.jp
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