強化、結晶粒径制御、集合組織制御、過時効処理など鉄鋼材料の材質作り込みで析出現象は積極的に利用されています。また、鋼の材質制御には変態、再結晶、粒成長などが利用されますが、これらの現象は析出現象と相互に影響を与え合うため、これらの相互作用の理解が不可欠です。材料の組織と特性部会「析出制御メタラジー研究会」では、以下の様々な課題に関して活発な研究討論を行ってきました。 - 析出現象の基礎(熱力学、核生成、成長、速度論)、析出予測モデリング、析出と力学特性の関係、変態・再結晶・粒成長と析出現象の相互作用、析出物を利用した材料開発、析出物の解析技術など。
本シンポジウムでは、4年間にわたる研究会で得られた成果のエッセンスについて報告します。実験研究の成果については、析出基礎・組織形成、析出と材質の関わりの2つに大別して、各委員が行った研究成果の概要と残された課題を総括します。さらに研究会での討論活動の中で抽出された析出に関する素朴なQ&Aに関して発表し討論を行います。1. | 日時: | 2003年3月28日(金) 9:00~17:00 | 2. | 場所: | 第145回春季講演大会 第13会場 (千葉大学 西千葉キャンパス 工学部5-204) 〒263-8522 千葉市稲毛区弥生町1-33 | 3. | プログラム | 1)析出制御メタラジー研究会の活動報告 (9:00~10:50) | 析出現象の重要性と研究会の活動内容 | 主査 牧 正志(京大) | 研究会の成果の概要 | | 析出基礎および組織形成 | 古原 忠(京大) | 析出と材質の関わり | 津崎兼彰(物材機構) | 2)析出に関するQ&A part 1 (11:00~12:20) | 析出物の核生成の謎 | 宝野和博(物材機構)、榎本正人(茨城大) | 析出サイトの謎 | 古原 忠(京大) | 3)析出に関するQ&A part 2 (13:10~15:10) | 析出物の成長の謎 | 榎本正人(茨城大)、中島英治(九大) | 析出物の構造の謎 | 梅本 実(豊橋技科大)、尾中 晋(東工大) | 析出強化の謎 | 高木 節雄(九大) | 4)析出に関するQ&A part 3 (15:20~16:40) | 析出物と粒成長の謎 | 石田清仁、大沼郁夫(東北大) | 析出物の遷移挙動の謎 | 土井 稔(名工大)、竹山雅夫(東工大) | 5)総括 (16:40~17:00) | 岡田康孝(住金) |
| 4. | 参加申し込み : 当日受付 | 5. | 参加費(テキスト代含む):会員5,000円,学生会員2,000円,非会員7,000円(消費税込み) 「析出制御メタラジー研究会」最終報告書をテキストとして用います。 当日テキストのみの販売もいたします。 | |
問合せ先: 〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-2 新倉ビル2階 (社)日本鉄鋼協会 学会・生産技術部門事務局 学術企画グループ 藤原裕美子 TEL. 03-5209-7013 FAX. 03ー3257ー1110 E-mail:fujiwara@isij.or.jp |
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