近年、製鉄所の分析室は分社化が進んでおり、また、合理化にともなって鉄鋼各社の分析化学者、分析技術者、分析技能者の減少が著しい状況です。本研究会では今後の鉄鋼製造の基盤技術である化学分析技術の伝承・維持・発展を図るために、また、21世紀の鉄鋼プロセスの高度化や高品位鉄鋼製品の製造などの展開にも十分対応できるように連続流れシステムをベースにしたスキルフリーな鉄鋼化学分析技術の開発研究を行ってきました。本シンポジウムは平成12年から15年までの4年間の研究会の活動成果を整理し、報告することを目的としており、複雑な操作や熟練を必要としない新規な分析法の提案が期待されております。 お誘い合わせの上、奮ってご参加下さい。
1. 日時: | 2003年10月11日(土)13:00~17:00 | 2. 場所: | 第146回秋季講演大会 第20会場 (北海道大学高等教育機能開発総合センター E-304号室) | 3. プログラム: | | | シンポジウム座長:山根 兵(山梨大)、山田正昭(都立大) | 13:00~13:05 | はじめに | 研究会主査 山根 兵(山梨大) | 13:05~13:30 | スキルフリー化を目指した比重式分離法による鉄鋼試料中のヒ素とスズの分離・定量法の検討 | ○櫻川昭雄(日大)、谷合哲行(千葉工大) | 13:30~13:55 | 除鉄フローシステムの開発と亜鉛の定量 | ○板橋英之,浅野 比(群馬大) | 13:55~14:20 | ステンレススチール中のクロムのフロー化学発光計測 | ○山田正昭(都立大) | 14:20~14:45 | 鉄鋼分析のスキルフリー化を指向したミストー気相接触化学発光反応を用いる硫黄の簡便かつ高感度な検出システムの試作 | ○石井幹太(JAEC)、山田正昭(都立大) | 14:55~15:20 | フローインジェクション法による鋼中セレンの定量 | ○小熊幸一(千葉大) | 15:20~15:45 | 低屈折率高分子製光ファイバー型キャピラリーセルを用いた分光光度計の試作とその鉄鋼試料中硫黄の定量への応用 | ○角田欣一、梅村知也(群馬大) | 15:45~16:10 | フィルターチューブ濃縮法を利用するFIAによる鉄鋼中リン及びヒ素の吸光光度定量 | ○渡辺邦洋、大澤剛二、板垣昌幸(東理大) | 16:10~16:35 | FIシステムによるステンレス鋼中ニッケル(主成分)、及び鋼中ビスマス(微量成分)のスキルフリー定量 | ○山根 兵(山梨大) | 16:35~17:00 | 総合討論 | | 4.参加費(テキスト代を含む):会員 2,000円、学生会員 1,000円、 非会員 3,000円 | | 当日会場でお支払い下さい。 | 5.参加申込み: | 事前申込みは不要です。 |
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「鉄鋼プロセス化学分析技術のスキルフリー化研究会」最終報告書をテキストとして用います。 当日テキストのみの販売もいたします。 - 問合せ先:
- (社)日本鉄鋼協会 学会・生産技術部門事務局 太田 千恵子
TEL:03-5209-7014 FAX:03-3257-1110 E-mail:ohta@isij.or.jp
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