<1> | 超伝導材料の基礎と応用 -評価と開発- |
内容: | 超伝導は21世紀の夢の技術として期待され世界で開発競争がくりひろげられている。本セミナーでは金属超伝導材料、銅酸化物高温超伝導材料、MgB2超伝導材料を対象に超伝導現象の基礎的理解をはかると共に超伝導材料開発の現状を解説し、実験的演習を交えながら超伝導材料の基礎と応用について講習を行う。講義では超伝導現象の基礎、その応用、超伝導材料の開発の現状を説明し、実験ではSQUIDを用いた磁気反応検出、金属クラックの検出、配線パターンから発生する磁場の空間分布計測等のうちいくつかを取り上げる。材料の超伝導特性の評価のため輸送法によりI-V特性の解析、臨界電流の温度、磁場および磁界角度依存性の計測を行うこと、さらに臨界電流のひずみ許容性についての試験を行う。[実習含む] |
講師: | 長村光造(京大)、吉田起國(京大)、永石竜起(住友電工ハイテックス) |
場所: | 京都大学工学部総合校舎 セミナー室(507号室)/〒606-8501京都市左京区吉田本町 |
日時: | 11月18日(月)9:30~17:00/募集人員:15名 |
受講料(テキスト代,消費税込み):会員・協賛会員20,000円、非会員30,000円、学生5,000円
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<2> | 表面解析:「走査型プローブ顕微鏡(SPM)による表面解析」 |
内容: | 発明後20年経過し、材料の表面観察/解析分野で不可欠な装置として定着しつつある走査型プローブ顕微鏡(SPM)は、材料表面の凹凸を数μmから原子スケールまでの範囲で観察できるだけでなく、雰囲気を選ばずにその場観察が可能である。近年は、この観察雰囲気を選ばないという特徴を生かし、溶液内での様々な反応プロセス、例えば、さまざまな環境のもとでの材料の腐食、材料の表面処理、電気めっき、電池反応等など、溶液内部で起こる反応のその場観察のための有力な手段となっている。本セミナーでは、溶液中における反応プロセスのその場観察に焦点を合わせ、講師が原子間力顕微鏡(AFM)を利用した事例、(1) 電析初期過程 (2) 腐食・防食過程 (3) 鉛電池充放電過程等についてノウハウも含めて紹介する。また、溶液中における材料表面の変化のその場観察の実習を行う。[実習含む] |
講師: | 原 茂太(阪大)、平井信充(阪大) |
場所: | ㈱島津製作所 三条工場/〒604-8511京都市中京区西ノ京桑原町1 |
日時: | 11月19日(火)10:00~16:00/募集人員:20名 |
受講料(テキスト代,消費税込み):会員・協賛会員20,000円、非会員30,000円、学生5,000円
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<3> | 微細結晶粒材料の創製と新たな可能性 -その基礎と応用- |
内容: | 結晶粒微細化は、材料の特性改善の最も有効な手段であることから永遠の命題である。近年、各種、鉄・非鉄材料の結晶粒径を1μm以下にまで超微細化する研究が盛んに行われ、少なくとも実験室レベルではナノスケール結晶粒組織が得られるようになるとともに、その基本特性も次第に明らかになり材料の新しい可能性が開けつつある。本セミナーでは、強靱性、対環境性、リサイクル性に優れた構造材としてのみならず、新しい機能性材料としての展開も期待される超微細粒材料の現状と可能性を、基本と応用から講義を行う。具体的には、超微細粒材料の創製プロセスや組織解析のケーススタディーといった基本的な内容と、アモルファスからの超微細粒材料創製、省エネルギーと超塑性加工、超微細粒材料の二次電池材料や熱電材料への展開と高機能化、といった最先端の内容について、金属材料の初心者から材料技術者までを対象としてわかりやすく講義する。 |
講師: | 牧 正志(京大)、辻 伸泰(阪大)、飴山 恵(立命館大)、藤原 弘(高知工科大)、 河村能人(熊大)、向井敏司(大阪市立工業研)、坂口裕樹(鳥取大)、勝山茂(阪大) |
場所: | 大阪科学技術センター 8階小ホール/〒550-0004大阪市西区靭本町1-8-4 |
日時: | 11月29日(月)10:00~17:00/募集人員:30名 |
受講料(テキスト代,消費税込み):会員・協賛会員15,000円、非会員20,000円、学生5,000円
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<4> | 技術者のための鉄鋼材料入門(日本鉄鋼協会「材料の組織と特性部会」と共催) |
内容: | 鉄鋼材料はその恵まれた性質や豊富な資源量などから、21世紀においても構造材料の主役としてなお一層の発展が期待されている。しかしながら、鉄鋼材料に関する理解不足から、その特性が十分に生かされていない使用例もみられるようである。鉄鋼ユーザー、製造、流通等に関わる技術者の方々を主たる対象に、鉄鋼材料の理解を深めてもらい有効な利用をしていただきたいと考えて本セミナーが企画された。本セミナーは参加者に鉄鋼材料の機械的特性が製造プロセスに依存して変化するミクロ組織にきわめて敏感であることを理解していただくことに焦点をあて、平成8年度より関東および関西の両地区にて開催している。講義内容は結晶・格子欠陥・ミクロ組織、熱処理・組織形成、および強度・破壊に関する大学工学部材料系学科の2,3年次の講義レベルで、鉄鋼材料学の授業を受けたことのない技術者・研究者の方々を念頭において行われる。 |
講師: | 加藤雅治(東工大)、高木節雄(九大)、萩原行人(物材研) |
場所: | 大阪科学技術センター 8階小ホール/〒550-0004大阪市西区靭本町1-8-4 |
日時: | 12月12日(木)9:30~17:30/募集人員:30名 |
受講料(テキスト代,消費税込み):会員・非会員共15,000円、学生5,000円 |