古代には、大和、河内、和泉、摂津、山城の五ヵ国が畿とされていました。いまの奈良県、大阪府と京都府南部、兵庫県東南部をあわせた範囲がそれに当たります。畿内中枢部で成立した前方後円墳体制の頂点に立った大王が、鉄器とその生産なしに成立したとは考えがたく、その倭政権が鉄器生産の流通システムの掌握を進めたのは、弥生時代終末期~古墳時代初頭のころと思われます。 今回のシンポジウムは、題名が示すとおり畿内における製鉄及び製銅の通史とその周辺の諸問題をさまざまに語っていただくことを趣旨としました。多数のご参加をお待ちしております。 1.日 時: | 平成14年11月3日(日)9:40~16:15 | 2.会 場: | 第144回秋季講演大会 第7会場(大阪大学吹田キャンパス 歯学部第3講義室) | 3.プログラム | 座長 寺島慶一(千葉工大)、副座長 永田和宏(東工大)、穴沢義功(たたら研究会) | 9:40~ 9:45 | 開会挨拶 | フオーラム座長 雀部 實 | (千葉工大) | 9:45~10:30 | 前近代の銅生産技術について | 神崎 勝 | (妙見山麓遺跡調査会) | 10:30~11:15 | 近世の在郷鋳物師-操業形態と鋳造法 | 吉田晶子 | (枚方市文化財研究調査会) | 11:15~12:00 | 古墳時代の鉄器生産-奈良県を中心に- | 坂 靖 | (橿原考古学研究所) | 13:00~13:45 | 近畿地方における古代の鉄生産 | 大道和人 | (滋賀県文化財保護協会) | 13:45~14:30 | 畿内の鉄器生産-大阪府下の鍛冶遺跡を中心に- | 北野 重 | (柏原市教育委員会) | 14:45~15:30 | 近世後期の産鉄市場の展開 | 野原建一 | (広島県立大) | 15:30~16:15 | 俵国一博士の南蛮鉄とダマスカス・スチールの関係 | 加藤健三 | (阪大名誉教授) | 4.参加費: | 1,000円(シンポジウム論文集は当日会場入り口で配布します。) | 5.参加申込: | EメールまたはFAXにて、下記までお申込ください。 |
申込み・問合せ先:- (社)日本鉄鋼協会 学会・生産技術部門事務局 大島 孝子
- TEL:03-5209-7013 FAX:03-3257-1110
- E-mail:oshima@isij.or.jp
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